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OUR DREAM

化学を底上げするための、
特許を。

知的財産

化学系専攻
2018年入社

K.Araragi

元々は理科教員を目指して化学を専攻していたものの、「文系の学問も勉強してみよう」との興味から偶然出席した講義が、運命の出会い。特許の面白さと自身の興味が合致し、化学メーカーの知財部で働くことを志すように。

01

企業ポジションを
ガラリと変える、戦略家。

「特許を扱う仕事は、まるでボードゲームのような面白さがある」。ちょっと意外にも感じる例えを聞いたのは、大学時代にたまたま受講した特許法の講義でのことでした。特許権とは、自社の特許があれば、ライバル企業は許可なくその発明を使うことができなくなる権利のこと。自社製品を模倣から保護することだけでなく、複数の特許を組み合わせるとより力を発揮します。ライバル企業の自由度を下げたり、新規参入障壁をつくり自社事業の競争優位性を高めたり。特許ひとつで、企業の強みや事業の未来は左右されるのです。もちろん業界内のポジションやライバル企業との関係にも影響を与えます。事業の未来を考え、特許を通じて実行する。まさにボードゲームのように戦略的な仕事なのだと知りました。この出会いをきっかけに私は、特許に関わる仕事に携わりたいと考えるように。化学を学んできた経験を活かしたいと思い、化学メーカーの知財部を志望しました。

OUR
DREAM

02

技術を解釈し、
事業を強くする特許へ。

私が仕事をする上でとくに意識しているのが、「事業を強くする特許」をとること。事業の優位性に寄与するためには、自社製品を保護だけではなく、ライバル企業への影響力も考慮しなければなりません。そのためには、発明の本質を見極めて的確に特許を取得することが重要になります。より具体的に説明しましょう。新たに生まれた、何かしらの発明。これは通常、より小さな技術的要素の結集からできています。その中には、発明の成立に直接的に影響するメインの要素と、メインの要素を支えるサブの要素がある。それぞれの要素をどう位置づけるか。技術者の方が生み出した技術をただ文章化するだけでなく、解釈したり、視点を変えてみたりすることが必要です。どんな技術に対して特許権を持てるかは、私のつくる書類や発明に対する視点によって大きく変わってきます。出願アイデアについて技術者の方とディスカッションを行ったり、ライバル企業の技術との関係性を調べたり。社内で「その捉え方は面白いね!」、「相談してよかったよ」と言われると、自分なりの力を発揮できていると感じます。

03

特許情報の開示で、
ライバルが仲間に。

一般的に、特許をはじめとする知的財産権は、模倣からの保護やライバル企業との差異化が目的とされています。一方で、必ずしも他社と競争するためだけのものではありません。たとえば三菱ケミカルの技術に関する特許情報を開示していれば、他の企業はライセンス依頼が可能。するとその企業は、ライセンスを得られれば、ゼロから研究開発を行わずとも技術を使用できます。また、特許情報からは各企業の強みや注力している技術が読み取れるため、協業を検討する材料にも。特許情報を基に企業同士が手を組み、それぞれの企業が強みに集中できることにもつながるのです。たとえば、サステイナブルな社会を実現するための化学技術について、これらの動きがもっと加速すれば、社会全体にとって価値のある製品を、より早く、生み出していくことにつながります。そのためには、サステイナブルな社会の実現という共通目標に向け、知財という観点から、化学業界全体の次の方法を考えることが必要。ボードゲームのボードに収まらない、新たな戦略立てになりそうですが、とてもワクワクしますね。

MESSAGE

就活は、視野を広げる機会でもある。

月並みかもしれませんが、就職活動時は、様々な業界・企業を見たほうがいいと思います。なぜなら就職後は、一度に多くの業界を見て回ったり、企業の話を詳しく聞いたりする機会は限られてしまうから。就活は就職先を決める活動であると同時に、様々なことを見聞きして、自らの視野を広げる機会でもあると意識してみてください。

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