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OUR DREAM

溶けない鉄、割れないガラス。
究極の性能は、計算で解き明かせる。

研究開発

化学系専攻
2012年入社

K.Shiratori

大学では理学部・量子化学専攻。大学院でも理論的な側面から化学を研究。大学での研究を行いながら、より社会に近い立ち位置での研究を望み、三菱ケミカルへ就職。化学の不思議に惹かれながら、その不思議を解き明かすことが目標。現在はMaterials Design Laboratoryで機械学習技術リーダーを担当。

01

分子や原子は、
人間とは違うルールで動いている。

私にとって化学の魅力とは、不思議な世界を見せてくれるところです。物質同士が混ざると色が変わるのはなぜだろう。理科室の変わった形の器具は何に使うものなんだろう。小さい頃から、なぜだろう、何だろう、という気持ちをずっと持ち続けてきたように思います。化学の世界は、私たちの目に見えるのとは、まるで異なる世界です。ボールを投げたら、何秒後に何cm移動する。計算できっかりと答えが出せるのが、私たちの生きている世界です。しかし化学で扱う分子や原子に関しては、私たちが知っているのとはまったく違う、小さな世界の原理原則が働いています。不思議な世界を解き明かしたい。わからないからもっとやりたい。そんな気持ちが、ずっと私を化学に向かわせ続けてくれるのかもしれません。

OUR
DREAM

02

データとシミュレーションで、
未知の物質を解き明かせ。

不思議な化学の世界に挑むのが、私の所属するMaterials Design Laboratory。ここでは計算やシミュレーション、実験的な解析も駆使しながら日々の業務を行っています。具体的には、新しく研究開発を行う材料に対して、マテリアルズ・インフォマティクスという統計的なアプローチを使って計算したり、原理原則に基づいたシミュレーションを行うことで材料の特性を予測したり、性質の仮説を立てたり……。ボタンを押すだけでコンピュータがすべて計算してくれればいいのですが、そう簡単にはいきません。そもそも何を知るために計算をしたいのか。どんな物性を想定しているのか。様々な製品担当者や部門からの依頼を受けるため、一つひとつ、考えて予測して、議論を重ねることが大切です。ときには、大学との共同研究で基礎技術開発を行うことも。徹底した理論的なアプローチで、製品や材料について考えていく仕事です。

03

原理原則がわかれば、
「究極」はつくれる。

現在化学について、わかっていることだけでつくれるものには、限界があります。どんな物質もたいてい熱を加えればやわらかくなりますし、衝撃を与えれば壊れます。でも、化学についてわかっていない世界をさらに解き明かしていくことができれば、いまとは全然違う世界が見えてくるかもしれません。きっとそこには、「究極の性能」をもった材料がある。どれだけ落としても壊れないPCとか、気温に合わせて勝手に過ごしやすくなってくれる家なんてのも、できていくかもしれないですね。日常生活でも、よく考えてしまいます。家でグラスを割ってしまったときには、割れないガラスがつくれたらいいのに、とかですね。そういった究極の材料について、計算でつくれるようにするのが、私たちの役割なのかもしれません。未知の性能についても、コンピュータに入れれば、ボタンひとつですべてわかる。目指しているのは、そういう未来です。なんでも自分たちの計算で見通すことができたら。ずっと考えてきた不思議な化学の原理原則に、少し触れられるような気がしています。

MESSAGE

より早く、より近い、企業の研究職。

大学での研究と就職して行う研究、私の感じた違いは、大きくふたつのポイントでした。ひとつは、スピード感。大学と違い、企業ではより早く、一定期間での成果を挙げることが求められます。もうひとつは、研究内容がより社会に近いということです。具体的な製品になったり、お客様からの意見を反映させたり。役に立っている実感の得やすい場所であるとも言えそうです。それぞれによさはありつつ、私はいまの仕事が、とても楽しい。この感覚をみなさんにも味わってみてほしいです。

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