自動車関連事業推進センター

植物由来原料イソソルバイドを用いた透明バイオエンプラDURABIO™5.DURABIO™の用途展開

  三菱化学(株)では、DURABIO™(デュラビオ™)の様々な特性を活かして、自動車の内外装部材、最先端の光学部材、高機能ガラスの代替部材、建材、電子機器の筐体など、幅広い分野・用途へDURABIO™を展開している(図12)。

5.1自動車内装樹脂カラーパネル用途

  DURABIO™は着色発色性が極めて良く、しかも透明度が非常に高いので、顔料を配合して成形するだけで、つややかな光沢のある表面を作ることができる。更に、表面が硬くて丈夫で擦り傷や切り傷が付きにくい特徴を活かすことにより、成形後の塗装工程が不要になるので、塗装加工費が削減され歩留りが向上するため、カラーパネル部品費用が安価となる。更に、塗料からのVOC(揮発性有機化合物)排出を無くすこともできる。

  また、外装意匠部品用途においてもマツダ(株)と共同で、無塗装で使用可能な新グレードを開発している。この新グレードは、新型「マツダロードスター」の内装意匠部品として採用され、その後順次、量産車の外装意匠部品にも展開される予定である。

5.2自動車搭載タッチパネル用途

  自動車に搭載されるタッチパネルは、主にエアコンやオーディオ、カーナビのコントローラーとして使用されている。デザイン性が高く、美しい車内空間を実現できることから、採用事例が急速に増えており、今後も着実な成長が見込まれる。安全上の理由から、自動車搭載タッチパネルの前面板には、割れやすいガラスではなく、衝撃に強いPCなどの透明樹脂が用いられている。しかし、PCでは成形時に発生する複屈折により、偏光サングラスを使用すると虹模様が見える等の欠点があり、これを解決する代替材料の開発が待たれていた。DURABIO™は、光線透過率が高く、低複屈折で透過する光がほとんど歪まないため、タッチパネルの表示を見やすくすることができる。


DURABIO™(デュラビオ) 製品詳細[別窓表示]


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