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- 三菱ケミカル株式会社
- A&FC事業部 ファインケミカルズ
-
TEL:070-4094-4537(アクアミクロン担当)
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電量滴定法試薬には電解セルの陽極室に入れる陽極液(発生液)と、陰極室に入れる陰極液(対極液)があります。アクアミクロン™シリーズの陽極液には一般試料用、油類用及びケトン類用がありますが、陰極液は共用することができます。保守が容易な一液型電解液も取り揃えております。
品名 |
用途 |
規格 |
包装 |
|
陽 |
アクアミクロン™ AX |
【一般用陽極液】 |
水分 |
500mL |
アクアミクロン™ AX01 |
【一般用陽極液】 |
水分 |
100mL |
|
アクアミクロン™ AS |
【油類用陽極液】 |
水分 |
500mL |
|
アクアミクロン™ AKX |
【ケトン用陽極液】 |
水分 |
500mL |
|
陰 |
アクアミクロン™ CXU |
【陰極液】 |
水分 |
5mL |
一 |
アクアミクロン™ FLS |
【一液型電解液】 |
水分 |
500mL |
一般の各種試料
油類、一般用
ケトン類、低級カルボン酸類、アルデヒド類の一部(芳香族)
一般の各種試料
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SS-ZシリーズはSS-Xシリーズの後継品です。
品名 | 用途 | 規格 | 包装 | |
滴 定 剤 |
アクアミクロン™ 滴定剤 SS-Z 1mg |
【低水分用】 ・低水分の試料に |
力価 0.7~1.2mgH20/mL |
500mL |
アクアミクロン™ 滴定剤 SS-Z 3mg |
【広範囲用】 ・広範囲の水分の試料に |
力価 2.5~3.5mgH20/mL |
500mL | |
アクアミクロン™ 滴定剤 SS-Z 5mg |
【高水分用】 ・広範囲の水分の試料に ・高水分の試料に |
力価 4.5~5.5mgH20/mL |
500mL | |
1L | ||||
脱 水 溶 剤 |
アクアミクロン™ |
【一般用】 ・様々な試料に ・水分気化法に |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL |
アクアミクロン™ |
【油類用】 ・液体の油試料に |
水分 0.5mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【油類・油脂類用】 ・固体やペースト状の油脂類に |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【ケトン用】 ・ケトンなどアルコールと反応する試料に |
水分 0.5mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【糖類用】 ・ホルムアミドに溶解する糖類などに |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL |
長年、高品質と高性能で高い信頼性を誇るSSシリーズです。
品名 | 用途 | 規格 | 包装 | |
滴 定 剤 |
アクアミクロン™ 滴定剤 SS 1mg |
【低水分用】 ・低水分の試料に |
力価 0.7~1.2mgH20/mL |
500mL |
アクアミクロン™ 滴定剤 SS 3mg |
【広範囲用】 ・広範囲の水分の試料に |
力価 2.5~3.5mgH20/mL |
500mL | |
アクアミクロン™ 滴定剤 SS 10mg |
【高水分用】 ・高水分の試料に |
力価 8~12mgH20/mL |
500mL | |
脱 水 溶 剤 |
アクアミクロン™ |
【一般用】 ・様々な試料に ・水分測定用メタノール |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL |
アクアミクロン™ |
【一般用】 ・様々な試料に ・水分気化法に |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【油類・油脂類用】 ・液体の油脂類に ・固体の油脂類に |
水分 0.3mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【ケトン・アルデヒド用】 ・ケトンなどアルコールと反応する試料に |
水分 0.5mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【アルデヒド用】 ・アルデヒドなどアルコールと反応する試料に |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【ケトン用】 ・ケトンなどアルコールと反応する試料に |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【糖類用】 ・ホルムアルデヒドに溶解する糖類などに |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL | |
アクアミクロン™ |
【ガス用】 ・ガス試料に ・水分気化法に |
水分 0.2mgH20/mL以下 |
500mL |
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カールフィッシャー試薬の標定や、JIS, ISO, ASTMなどのガイドラインに従った水分測定装置のチェックには信頼すべき標準試料が必要となります。それらに対応すべく標準試料を取り揃えました。
アクアミクロン™水標準シリーズは毒性が少なく、使い易くて、管理のし易い特長を持っています。また、国際標準にトレーサブルな水分測定装置を使用し、厳格な管理のもとで製造されています。アクアミクロン™水標準液はNIST SRM2890にもトレーサビリティーがあります。また、当社はISO/IEC 17025:2017に基づき試験所として認定を取得しています。
これにより、アクアミクロン™水標準液、および、アクアミクロン™固体水標準試料はISO/IEC 17025:2017認定に基づいた試験による証明書を添付しています。
品名 |
用途 |
規格 |
包装 |
アクアミクロン™ |
電量滴定法の正確性チェック用 |
力価 |
5mLアンプル |
アクアミクロン™ |
電量滴定法の正確性チェック用 |
力価 |
5mLアンプル |
アクアミクロン™ |
電量滴定法の正確性チェック用 |
力価 |
5mLアンプル |
アクアミクロン™ |
容量法水分測定装置のKF試薬 |
力価 |
8mLアンプル |
品名 |
用途 |
規格 |
包装 |
主な組成 |
アクアミクロン™ |
水分気化法装置の検定 |
水分 |
10g |
酒石酸カリウム |
品名 |
用途 |
規格 |
包装 |
主な溶媒 |
アクアミクロン™ |
終点調整液 |
水分 |
100mL |
プロピレンカーボネート |
品名 |
用途 |
規格 |
包装 |
主な溶媒 |
アクアミクロン™ |
・逆滴定用滴定剤 |
水分 |
250mL |
メタノール |
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カールフィッシャー法とは(1)式のように水と選択的に、且つ定量的に反応するカールフィッシャー試薬(ヨウ素、二酸化硫黄、塩基、及びアルコール等の溶剤より構成) を用いて水分を測定する方法です。
I2+SO2+3Base+ROH+H2O ⇒ 2Base・HI+Base・HSO4R ・・・・・・・(1)
この方法には次のように電量滴定法と容量滴定法があります。
ヨウ化物イオン、二酸化硫黄、塩基及びアルコール等の溶剤を主成分とする電解液に試料を加えて電解酸化をしますと(2)式のようにヨウ素が発生し、ただちにカールフィッシャー反応が起きます。
2I- - 2e ⇒ I2 ・・・・・・・(2)
ヨウ素は「ファラデーの法則」にもとづき、電気量に比例して生成されますから、電解酸化に要した電気量からただちに水分量が求められます。
水 1mg=10.71クーロン
電量滴定法は図1に示した電解セルの陽極側に入れる陽極液と陰極側に入れる陰極液の2種類を必要とします。電量滴定法は標定の必要がなく、また陽極液は繰り返して使用することができる利点があります。
図1 電量滴定装置の電解セル
滴定フラスコに試料に適した脱水溶剤を入れておき、滴定剤で無水状態にしてから試料を加えます。あらかじめ力価(mgH2O/mL)を標定しておいた滴定剤を用いて滴定を行い、その滴定量(mL)から試料中の水分量を求めます。終点検出法には定電流分極電位差法を採用しています。
図2に市販されている代表的な自動容量滴定装置の概要を示します。
図2 容量滴定装置
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カールフィッシャー法は多くの物質に適用出来ますが、カールフィッシャー試薬と水との反応が一種のヨードメトリーを利用している為、試料中にヨウ素と反応する物質を含む場合には測定値にプラスの誤差を与え、一方ヨウ化物を酸化してヨウ素を生成する物質を含む場合にはマイナスの誤差を与えますので注意が必要です。次表に直接滴定できる化合物、直接滴定はできないが適当な化学反応や操作を修正することによって滴定できる化合物およびカールフィッシャー試薬と反応するため直接滴定不可能な化合物を分類して示します。なお直接滴定不可能な化合物であっても水分気化法などの間接法で水分を測定できることがありますので、お問い合わせください。
有機化合物 |
無機化合物 |
炭化水素(飽和、不飽和化合物)/アルコール、多価アルコール、フェノール類( 一部)/エーテル/ 安定ケトン(ジイソプロピルケトン、ベンゾフェノンなど)/安定アルデヒド(ホルムアルデヒド、クロラールなど)/有機酸、ヒドロキシ酸、アミノ酸/酸無水物/エステル、ラクトン、無機酸エステル、オルトエステル/アミン(弱塩基、pKa9以下)、アミノアルコール/蛋白質/アマイド、アニリド/ニトリル、シアンヒドリン、シアン酸誘導体/ニトロ化合物/オキシム、ヒドロキサム酸/チオシアネート/チオエーテル、チオエステル、チオシアン酸/ハロゲン化炭化水素、ハロゲン化アシル/糖類/有機酸塩とその水和物 |
無機酸塩とその水和物/無機酸/キレート化合物/肥料/炭酸カルシウム/ポリタングステン酸塩 |
化合物 |
処理方法 |
活性アルデヒド、活性ケトン、強塩基性アミン |
脱水溶剤CP、PP又はKTX中で滴定する。 |
以下の化合物は古い文献には下記の処理方法で直接滴定できることになっていますが、実際には検討が必要と思われます。 |
|
アンモニア |
酢酸を加えて妨害を除く。 |
有機化合物 |
無機化合物 |
アスコルビン酸/ジアシル過酸化物、ペルオキソ酸/キノン |
硫化ナトリウム、過酸化ナトリウム/クロム酸塩、重クロム酸塩/酸化鉄、酸化ニッケル/三酸化ヒ素/ヒ酸塩、亜ヒ酸塩、三酸化ヒ素/ホウ酸類、酸化ホウ素/炭酸水素塩、炭酸塩/金属水酸化物、金属酸化物/亜硫酸塩、ピロ亜硫酸塩/ 亜硝酸ナトリウム、チオ硝酸塩/ 第二銅塩、第一スズ塩 |
化合物 |
妨害反応 |
対処法 |
|
容量滴定法 |
電量滴定法 |
||
ケトン類 |
ケトンはメタノールと反応してケタールと水を生成する。 |
滴定剤SS-Z + 脱水溶剤KTX |
AKX + CXU |
滴定剤SS + 脱水溶剤CP |
|||
アルデヒド類 |
(1)メタノールと反応してアセタールと水を生成する。 |
滴定剤SS-Z + 脱水溶剤KTX |
AKX + CXU |
滴定剤SS + 脱水溶剤CP |
|||
低級カルボン酸 |
メタノールと反応してエステルと水を生成する。 |
滴定剤SS-Z + 脱水溶剤KTX |
AKX + CXU |
滴定剤SS + 脱水溶剤CP |
|||
アミン類 |
ヨウ素と徐々に反応してカールフィッシャー反応の終点の安定性を阻害する。 |
滴定剤SS-Z + 脱水溶剤GEX |
AX / |
滴定剤SS + 脱水溶剤MS |
時差出勤・テレワークのため、お電話での対応が難しい場合があります。お問い合わせフォームをご利用ください。
TEL:070-4094-4537(アクアミクロン担当)
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