油脂類の測定 マーガリン

酪農製品や油脂製品は水分が多いので、主として容量滴定法を用いて直接滴定します。通常、脱水溶剤に糖類用を使いますが、脂質が主成分のものは油類用を使って測定します。油脂製品は容量滴定法を用いる場合、脱水溶剤は油類用を使って滴定します。ここでは、マーガリンの水分量測定方法を紹介します。

粘性試料の測定1 ハチミツ

糖類の水分測定では、容量滴定法を用い、脱水溶剤には糖類用を使って測定します。溶解速度が遅いときや溶けにくいときは滴定セルを加温(45℃以下)しながら、滴定します。(45℃以上では糖類用脱水溶剤中のホルムアミドが徐々に分解し、これら分解物の影響で滴定終点が不明確になる現象が起こりますので、注意して下さい)。糖類は加熱により分解しやすいため、水分気化法は避けます。ここでは、ハチミツの水分量測定方法を紹介します。

粘性試料の測定2 接着剤

接着剤関係の試料の水分含有量は、微量域から高水分域までと幅広いため、容量滴定法または電量滴定法のいずれも用いられています。容量滴定法の場合は、それぞれの試料に適した脱水溶剤に溶かすか、または分散させて滴定します。各種脱水溶剤に不溶の試料は水分気化法を用います。電量滴定法は電解液に溶解する試料は直接滴定しますが、不溶の試料は水分気化法を用います。ここでは、前段に気化装置を付設した電量滴定法による接着剤の水分量測定方法を紹介します。

吸湿性粉末試料の測定 微粉末

前段に気化装置を付設した電量滴定法を用いて、吸湿性の高い微粉末試料の水分測定を行う手順を詳しく紹介します。試料の吸湿を防ぐためのグローブバッグ内での秤量、密閉容器への迅速な移し替え、気化装置への安全かつ正確な導入方法を実演形式で紹介しています。極微量水分の正確な測定が求められる場面で、測定精度を保つための実践的なノウハウが学べる内容になっています。

粉末試料の応用測定 粉薬

電量滴定法による粉末試料の応用測定法を紹介します。装置本体に加え、電子天秤、白金製粉体試料採取器、スパチュラ、マイクロシリンジ、保護用手袋等を用いた実践的な操作を紹介しています。吸湿性や静電気の影響を受けやすい粉末試料に対し、正確かつ繰り返し再現性の高い測定を行うために役立つ内容になっています。

樹脂類の測定 塩ビ板

樹脂の成型過程では高い頻度で高温になるため、その中に含まれる微量の水分が原因で発泡したり、さらに熱分解も加わり分子量低下をきたすなど、その性能に大きな影響を与えます。そのため、樹脂(粉体、ペレットなど)の乾燥工程における水分管理は非常に重要です。この樹脂類中の微量水分の測定には、カールフィッシャー法が最適であり、水分気化法により比較的迅速(10~30分)且つ正確に水分を求めることができます。ここでは、塩ビ板に含まれる水分の測定方法を紹介します。

最適気化温度の設定 有機酸塩

前段に気化装置を付設した電量滴定法よる有機酸塩の測定手順を紹介します。ここでは、試料の特性に応じた最適な気化温度の設定方法や、その確認手順を詳しく紹介しています。さらに、気化装置を用いた測定の流れから電量法による水分測定、測定終了後のデータ確認までを紹介しています。熱に敏感な試料の温度設定の重要性と測定精度向上のポイントが学べる内容となっています。

妨害性油類の測定 潤滑油

前段に気化装置を付設した電量滴定法を用いて、妨害性のある潤滑油中の水分を正確に測定する手法を紹介します。高温での気化によって直接滴定が困難な試料にも対応できる操作手順を紹介しています。潤滑油特有の妨害反応の回避、最適な気化温度の設定、安定した測定条件の確保など、実務に役立つ内容となっています。

液化ガス試料の測定 LPG

プロパン、ブタンなどの液化ガスは直接、脱水溶剤又は電解液に導入し、容量滴定法又は電量滴定法で測定します。液化石油ガスに含まれる水分は一般に微量ですから、電量滴定法が適しています。このような試料の水分を正確に測定するには、試料導入の際に液相部分から採取することが肝要です。ここでは液化ガス試料の測定方法を紹介します。

電量法測定の準備

電量滴定法の測定準備について紹介します。試薬の投入から無水化処理まで一連の操作を解説しながら、高い精度を実現するコツを示します。合わせて、校正手順や精度確認のポイントも紹介しています。初めての方にもわかりやく、信頼性の高い測定方法を習得できます。

電量法:液体試料の投入法

電量滴定法を用いた液体試料の水分測定手順を紹介します。シリンジによる試料の採取からセルへの注入、測定開始までの流れを確認できます。適切な操作による精度の高い測定を行う際の参考にしてご活用ください。

水標準試料による電量滴定装置の正確性確認

水標準試料による電量滴定法装置の正確性確認の手順を紹介します。測定精度の維持や装置の信頼性評価に欠かせない標準試料の取り扱い等を紹介しています。日常点検や定期的なバリデーションの一環として、正確性確認を行う際の参考としてご活用ください。

電量法 + 気化装置の準備

前段に気化装置を付設した電量滴定法によるガラス毛細管ピペットを用いた液体試料の水分測定手順を紹介します。ここでは、試薬の正しい準備、気化装置内を無水状態に保つためのドライラン操作、及びサンプルの正確な採取・導入方法を参考として紹介しています。

電量法 + 気化装置での固体試料測定法

前段に気化装置を付設した電量滴定法による固体試料の水分測定手順を紹介します。固体試料の秤量・導入方法、測定における注意点がわかります。吸湿性の高い試料や低水分試料を高い精密で測定するための参考としてご活用ください。

電量法用セルに固体試料を導入したい場合

電量滴定法で固体試料を電量法用セルへ直接導入する操作手順を、グローブバッグを使用するケースで紹介します。空気中の水分を遮断することで、試料の吸湿を防ぎ、正確に秤量・導入する方法の参考としてご活用ください。

容量法測定の準備

容量滴定法における試薬の準備から容量法用セルの無水化終了までの一連の操作を紹介しています。安定した測定を行うためのポイントを示しており、初めて容量滴定法を扱う方や精度向上を目指す方に参考となる内容となっています

蒸留水による力価標定

容量滴定法における力価標定の手順を、蒸留水を用いた方法で紹介します。滴定試薬の正確な力価を把握することで、水分測定の信頼性と精度が大きく向上します。日常の品質管理やバリデーションの参考としてご活用ください。

固体試料の取り扱い

容量滴定法による固体試料の秤量手順と試料投入方法を紹介します。吸湿を防ぐための迅速かつ適切な秤量方法や、専用容器・装置を用いたセルへの投入操作を紹介しています。固体試料の水分測定を行う方にとって、有用な内容となっています。

粘性試料のハンドリング

容量滴定法による粘性試料の取り扱い手順を、さじ付密閉栓を用いた方法で紹介します。粘性が高く通常のシリンジ操作が困難な試料に対し、適切な採取・密閉・導入を行うための実用的な操作を紹介しています。試料の吸湿を防ぎながら繰り返し再現性の高い測定を実現する内容となっています。

吸湿性試料のハンドリング

吸湿性の高い試料を取り扱う際のグローブバッグを活用する方法を紹介します。空気中の水分から試料を保護しながら、秤量から試料導入までを行う手順を紹介しています。特に、空気中の水分の影響を受けやすい微量水分の試料に対し、良好な測定精度と繰り返し再現性を確保するための有効なハンドリング技術を学べます。

アンプル瓶の開け方

カールフィッシャー試薬のアンプル瓶は清潔な手袋を装着した上で取り扱います。本動画では安全な開け方をわかりやく紹介します。初めて取り扱う方でも安心して作業ができるように開け方のポイントを示していますので、是非ご覧ください。