自動車関連事業推進センター

  環境規制強化に伴って、電動車(電気自動車EV+プラグインハイブリッド車PHEV)の普及が急速に促進される一方で、安全基準の強化や自動運転技術の進展に因る新たな機器の搭載や部品の見直し等により、自動車重量はまだまだ増加する傾向にある。今後更なる軽量化技術の開発や軽量素材の使用比率の増加により、自動車のマルチマテリアル化が加速する。

  一方、米国や中国では電動車を一定数以上販売することが義務付けられている他、欧州主要国でもエンジン車の販売禁止に関する意向表明が相次いでおり、主要なOEMはEVやPHEVへの取組を強化している。

  今後は重量が嵩む中・大型車のボディ材料を中心にマルチマテリアル技術による軽量化が進むとみられ、ボディ材の中でも、骨格材とパネル材では、求められる特性も異なることから材料特性に応じた素材が採用される見通しである。

  従い、これまでの素材メーカーは、材料供給が主体で、材料の基本的な成形/加工技術の提供に留まっていたが、これからは自社素材を最適に使った部材/部品の提案が必要であり、新車の企画段階から部品構想及び設計に携わって行くことができる体制が求められる。

  本稿では、三菱ケミカル株式会社(以下「MCC社」)における炭素繊維コンポジットの先進的取り組みの一端を紹介する。

3.成形技術(素材メーカー)Prepreg Compression Molding工法

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