炭素繊維/炭素繊維複合材料とは

About carbon fiber

製品形態について

炭素繊維は繊維形状なので、そのままの形状で最終製品に使用されることはほとんどありません。通常は炭素繊維に何らかの加工を施して中間材料を作り、その中間材料を成形して成型品を作り、それを最終製品に用いるという加工プロセスを経て使用されることが一般的です。(中間材料を使わずに炭素繊維を直接、フィラメントワインディング法などの成形法で樹脂などに含浸させ、成型品に加工するプロセスもあります)

炭素繊維関連の製品には、炭素繊維トウ~中間材料~成型品に至る様々な製品形態があります。
三菱ケミカルグループは以下の炭素繊維関連の製品を扱っています。

炭素繊維

炭素繊維トウは、直径5~15μmの細いフィラメント(単糸)が集合した無撚の束状の繊維です。1,000~30,000フィラメントの細い束をスモールトウ、48,000フィラメント以上の太い束をラージトウと一般に呼びます。

中間材料

炭素繊維の中間材料は、炭素繊維トウを原料として製造された材料であり、大別すると次の2種類があります。
①炭素繊維を織り上げた炭素繊維クロス、炭素繊維をカットした炭素繊維チョップなど、炭素繊維のみから出来ている中間材料。
②炭素繊維にエポキシ樹脂やPEEK樹脂等のマトリクス樹脂を含侵させたプリプレグなど、炭素繊維と樹脂を複合させて出来ている中間材料=炭素繊維複合材料。これら炭素繊維の中間材料は様々な用途や成形法に適合するように開発されています。

成型品

炭素繊維または中間材料を使って成形し、一定の形状にしたものです。例えばゴルフシャフトなどパイプ形状のものはプリプレグを使いシートラッピング成形により成形します。最終用途に求められる形状、物性等に合わせ、最適な中間材料と成形法を選び成型品にします。

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