自動車関連事業推進センター

1.はじめに

  近年住宅施工に関しては、エネルギー問題解決のため、高気密・高断熱化に関する技術開発が行われてきた。併せて、室内に使用される材料も技術開発を重ねることで様々な化学材料が使用されるようになった。

  その結果、住宅建築は大きく進化し、省エネルギー化や汚れに強く、かつ施工しやすい内装材の使用によりその様相を変えた。

  一方で、高気密化による換気量不足や、内装材及び持込み家具などからの化学物質の放散により室内化学物質汚染問題が急増し、「シックハウスシンドローム」問題が顕在化した。

  そこで、かかる問題を解決するために、国(各省庁及び研究所)、業界団体、各メーカーにより現状把握のための測定法及びその結果に基づく対策法の研究が数多く行われ、その研究を基に、2003年の建築基準法改正や2008年に制定された建材の「VOC(揮発性有機化合物)放散速度基準値」による自主表示制度等が実施され、居室内の化学物質濃度は大幅に下がった。

  自動車業界においても、2007年に日本自動車工業会が「車室内VOC低減に対する自主取り組み」を開始した。併せて、各自動車メーカー(以下、OEM)においても積極的に車室内化学物質濃度の低減のための取り組みが行われ、まずは車室内の化学物質濃度の測定方法の開発に始まり、次いで材料からの放散量測定方法の開発、更には材料からの化学物質放散情報による材料選定と進めることで、車室内化学物質濃度の低減に繋がった。

  1. 4-1.なぜニオイの評価が必要か
  2. 4-2.ニオイはどこから
  3. 4-3.ニオイの放散方法
  4. 4-4.ニオイの濃縮方法
  5. 4-5.におい嗅ぎGC/MS
  6. 4-6.におい嗅ぎ分取システム
  7. 4-7.におい嗅ぎGC/FPD/NPD
  8. 4-8.その他の分析方法
  9. 4-9.官能評価
  10. 4-10.官能評価の精度管理

5.おわりに

  MCETでは、これまでVOC分析や環境分析で培った高度な分析技術、様々な用途に対応できる豊富な試験設備を駆使し、様々なニオイの評価を行ってきた。

  一方、近年ではニオイ分析の要求がますます高度化し、原因成分の特定が難しいケースが増えてきており、分析会社には、より高度な技術の確立が要求されるようになっている。

  MCETは、今後、これらのニーズに応えられるよう、更なる分析技術の向上に注力し、ニオイの分析及び評価を通じてOEM各社のニオイの少ない自動車内装材開発の動きに対して、一体となって取り組んでいく。

関連リンク

株式会社MCエバテック
自動車内装材から放散される化学物質の評価(VOC・におい)[別窓表示]

    <おこわり>

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