多色成形

1.多色成形を活用した複合加飾技術

MCCAM社は、加飾技術のみならず、多彩な成形工法の開発にも取り組んでおり、その中の代表的な工法として多色成形が挙げられる。
 従来、複数部品で成立させていたデザインを、多色成形により複合化、少部品化することで工程を削減し、かつ設計自由度を高めることで多彩な加飾デザインを可能にする。


2.二色成形とメッキ、蒸着

  1. 二色成形+メッキ
    PCとABSの二色成形を行い、ABSのみに選択的にメッキが付着するという特性を利用して、マスキングなどの工程を削減するとともに、アセンブリ品では達成できない目盛部に隙間 のない高品位な製品を提供している。
  2. 二色成形+H&C成形+ハーフミラー蒸着
    二色成形とH&C 成形を組み合わせることにより、金型に彫り込まれたヘアラインなど10µm以下の浅い溝を成形品に確実に転写できる。
    また溝が埋まらないようハーフミラー蒸着することで金属調を表現し、点灯時のみPC形成部(矢印部)から光を透過させることができる。

3.三色成形とメッキ

  1. 三色成形
    アセンブリエ程を二色成形以上に削減でき、かつ表面のみの加飾ではなく、製品肉厚内部まで加色することで光の漏れ、色抜けを防止できる。
  2. 三色成形+H&C成形+メッキ
    三色成形の特徴を併せ持ち、H&C成形とメッキを組み合わせることで、メッキ工程にて発生する様々な素材起因の不良を大幅に削減することが可能となる。

特殊成形、塗装

 現在、主力製品のカバーレンズの製造においては、主に、成形・アニール・印刷・切削・塗装の工程があり、その全てを社内で一貫して行って いる。成形工程では、H&C (ヒート&クール)成形や圧縮成形を駆使することで、ウエルドレス、 低リタデーション1) を実現し、カバーレンズ製品の意匠性及び機能性の基礎を生み出している。 本工程を基盤とした、付加価値を生み出している工法を以下に紹介する。

1)リタデーション:試料によって発生する位相


1.フィルムインサート成形

 本成形法は、機能を付与したフィルムや印刷されたフィルムを金型内に設置して射出成形することで、フィルムと一体化させる成形法であり、成形工程で加飾までを完了させることが可能となる。
 また、お客様のニーズに合わせて、深さのある形状や表面機能の付与へも対応している。


2.H&C成形

 本成形法は、金型キャビティの表面温度を使用樹脂の熱変形温度付近まで急加熱した後に 樹脂を射出し、取出し可能温度領域まで急冷却する成形法であり、ウエルドを見えにくくし、外観品質を向上できる。MCCAM社は、H&C成形と他の成形技術を組み合わせることにより、成形に多様な付加価値を付けている。


3.H&C成形+圧縮成形

 ウエルドレスに加えて表面の歪低減を要求される部品に対しては、H&C成形に圧縮成形を組み合せることでウエルドレス、低リタデーションを実現し、意匠性と機能性の基礎を生み出している。


4.高光沢塗料

 一連の塗装ラインの中で、アンダ一コートの上にクリアのトップコートを塗布することで、グロス値90%以上で、深みのある外観の塗装品を生産することができる。スイッチパネルやハンドル部品など自動車内装部品にも数多く採用されており、MCCAM社が得意とする塗装技術である。


5.内面ミラー塗装

 微粉金属塗料を透明樹脂の裏面に塗布することで、深みのある鏡調の外観を実現することが可能となる。蒸着では対応が難しい円筒形内側立壁にも均一に鏡調外観を付与できる。現在はアミューズメントを中心とした展開だが、今後自動車部品にも積極的に展開させていく。

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