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ポリマーの架橋工程への添加や共重合により、架橋速度、架橋密度、耐熱性、機械的特性の大幅な向上が可能。従来の架橋剤より効果大。
- CASNo.:
- 1025-15-6
- TSCA :
- 1025-15-6
- EINECS:
- 213-834-7
- 化審法:
- 5-1047
- 労安法:
- 5-1047
特長
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- 三官能アリル基による架橋効率の向上
- トリアジン環導入により、耐熱性大幅向上
- 共重合による樹脂改質効果大
- 耐熱性、機械的特性、耐加水分解性、耐候性
- 対象ゴム
- 樹脂フッ素ゴム、フッ素樹脂、EVA、PPE(PPO)、PE、ナイロン等
用途・性状
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- 架橋剤として各種ゴム、プラスチックに添加
- 1)各種ゴムの改質
⇒例:自動車用パッキン、シール材の耐熱性改良など - 2)プラスチックの改質
⇒例:太陽電池用封止材(EVA)、電線被覆用PE、フッ素樹脂、ナイロンなどの架橋
- 1)各種ゴムの改質
- ポリマーアロイ製造用助剤
- 各種電子材料の原料
⇒例:積層板(PPE、PPO)
分子式 | C12H15N3O3 |
---|---|
外観 | 淡黄色液体又は白色固体 |
粘度 | 80~110mPa・s(30℃) |
融点 | 23~27℃ |
水分 | 0.1%以下 |
タイク™各種製品
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タイク™プレポリマー
トリアリルイソシアヌレートプレポリマー高分子架橋剤
難燃剤
TAIC™-6Bトリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシアヌレート
特殊な臭素系難燃剤で、PP、PSに対する難燃効果大。他のBr系難燃剤に比べブリードが少ない。
タイク™の添加効果
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ジアリルフタレート(DAP)プレポリマーへのタイク™の添加効果
耐熱性向上の一例
エンプラに対するタイク™添加効果(電子線架橋)
Ny-6 | ガラス転移点 70℃ | 100 |
---|---|---|
融 点 215℃ | ||
タイク™ | 添加% | 3 |
電子線照射 | KGy | 100 |
熱処理前ゲル分率 | % | 56 |
熱処理 | 分/100℃ | 5 |
熱処理後ゲル分率 | % | 92 |
方法
- 樹脂にタイク™を添加、射出成形によりスライドスイッチの試験片作製
- 供試品に750kv、30mAの電子線照射装置用いて電子線照射
- ゲル分率測定溶剤(オルソクロロフェノール)
- 熱処理前ゲル分率:照射後に室温放置
- 熱処理後ゲル分率:照射後に100℃シリコーン油中に所定時間放置