汎用品から特殊品種まで、幅広い用途で欠かせない材料

  MCCの「ゴーセノール™」は、生分解性を有するポリビニルアルコール(PVOH)です。水溶性、ガスバリア性、接着性、造膜性、化学的安定性などに優れ、工業原料や加工剤として世界中で広く長く愛用されています。中でも接着剤・バインダー、紙加工、懸濁剤や乳化剤、さらに液晶ディスプレイに使用される偏光板や液体洗剤のカプセル化のための水溶性フィルムの原料などに使用されています。(下欄参照)。

ゴーセノール™の主な用途例

接着剤・バインダー
合板や土木・建材用接着剤など

紙加工
紙表面に塗工し、強度を向上。印刷適性や耐油性の改善にも

乳化剤
ポリ酢酸ビニルエマルション(いわゆる木工用ボンド原料)などの合成樹脂エマルションの乳化剤

フィルム
偏光板、水溶性フィルムの原料

懸濁剤
塩ビの製造工程(懸濁重合)に欠かせない分散安定剤として使用

  さらに注力しているのが、「ゴーセノール™」に新しい機能を持たせた特殊変性PVOHによる用途開発です。より付加価値の高い特殊銘柄として「ゴーセネックス™」「ニチゴーGポリマー™」を開発し、特徴的な用途でなくてはならない材料としての地位を確立しています。

付加価値の高い特殊変性PVOHで市場拡大をめざす

  「ゴーセネックス™」には、変性によりさまざまな機能を付与したグレードがあります。中でも耐水性と耐溶剤性を付加した「ゴーセネックス™ Z」は、加工時には水に溶けて塗りやすく、乾くと耐水性を発揮することから、航空券や宅配ラベルなど、重要情報を記載する感熱記録紙の保護層(トップコート)として広く使用されています。

  「ニチゴーGポリマー™」は、従来のPVOH系樹脂では達成できなかった溶融成形性を実現。ガスバリア性と生分解性を兼ね備えた樹脂は他になく、環境ニーズに応えるオンリーワン素材として注目が高まっています。プラスチック廃棄や海洋プラスチックごみ問題への取り組みが進む欧州を中心に、コーヒーカプセルなど食品包装分野での需要が近年急拡大しており、オールMCC製品で構成するコンポスト可能な多層ガスバリア包材を提案するなど、One MCCでの取り組みも進めています。

  この他にもPVOHは、シェールオイル・ガス掘削に使う塞栓材といった新たな用途への活用も進んでいます。引き続き、PVOHの特性を最大限発揮して、環境問題への対応や新たな用途開発で、より存在感を高めていきます。

欧州の環境ニーズに応える

  欧州で普及しているコーヒーカプセルは、廃棄の際に豆やフィルター、ふたを分別・リサイクルすることが難しく、カプセルを丸ごとコンポスト化するニーズが高まっています。MCCが開発したオール生分解性の多層バリア包材を実現する材料は、これに応える製品として注目を集め、多くの引き合いを頂いています。さらに欧州では、食品トレー材料の紙の比率を高める動きが加速する中、バリア性、耐水性、耐久性を付与しつつ、環境性も備えた材料の提供が求められています。今後も、環境性と機能性を両立する製品を提案してまいります。

MCCが提案するオール生分解性の多層バリア包材

外層にMCCの「BioPBS™」などの生分解性樹脂、中間層に「ニチゴーGポリマー™」を使い、MCCが新たに開発した生分解性接着樹脂で接着することで、ガスバリア性を備え、かつ全ての層が生分解可能な包装材料を実現します。

製品詳細は ゴーセノール専門サイトでご確認ください。

ゴーセノール™ 専門サイト[別窓表示]