顧客へのソリューション提案を加速する独自のデータ活用アプリケーション「MI Bridge」を開発
~研究者とデータサイエンティストによる新たな付加価値の共創~

2023/09/25 事業関連

三菱ケミカルグループ(以下「当社グループ」)はこのたび、顧客へのソリューション提案を加速するデータ活用アプリケーション「MCG Intelligence Bridge(以下MI Bridge)」を開発しましたので、お知らせいたします。
 
これまで化学産業における材料開発は個々の研究者の知識や経験に依存する部分が大きく、顧客の課題解決に貢献するソリューションを生み出すまでには膨大な時間と労力と経験を要するという課題がありました。
この課題に対する解決策として、近年、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)が注目されています。MIを有効に活用するためには、科学的な知識・経験を基に正確にデータを蓄積するとともに、適切なデータ処理・機械学習アルゴリズムを適用する必要があります。しかしながら、これを担う人材は材料の専門知識や事業を熟知し、かつ高いデータサイエンス技術を有する必要があり、このような人材を各現場に確保することは極めて困難です。
 
当社グループは、顧客へのソリューション提案力向上をめざし、材料の専門知識や事業を熟知した研究者とデータサイエンティストが共創できるデータ活用アプリケーション「MI Bridge」を構築しました。データサイエンティストが「MI Bridge」上に適切なデータ処理・機械学習アルゴリズムを組み込むことで、研究者は実験データの登録や検索、機械学習技術を用いた推論や逆解析を容易に実施できるようになります。「MI Bridge」を通して研究者の経験や暗黙知を共有することで、知見を繋ぎあわせた材料設計が可能となります。これにより材料開発期間が短縮されるとともに、新しい付加価値を創出することができ、ソリューション提案のスピードアップを通じた顧客の競争力強化に貢献できます。
 
当社グループは、より迅速で効果的なソリューションを顧客に提供するべく、MI Bridgeの展開と機能強化の推進に取り組んでいきます。

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