三菱ケミカルホールディングスグループ CEO ジョンマーク・ギルソン 2022年入社式挨拶

2022/04/01 事業関連

お祝いと歓迎のメッセージ
入社おめでとうございます。そして、ようこそ三菱ケミカルホールディングスグループへ。本日から、皆さんをグループの一員としてお迎えできることを嬉しく思います。
 
「化学」の力

今日、この日から皆さんのキャリアが始まります。皆さんは、スタート地点として素晴らしい場所を選ばれました。化学は本当に素晴らしい可能性を持った産業です。ありふれた原料から多種多様な製品を生み出す創造力があります。私も大学卒業後、化学会社に就職し、ケミカルエンジニアとしてキャリアを始めました。
ただ、皆さんもご存知のとおり、現在、化学産業には社会から厳しい課題、温室効果ガスの削減や海洋廃棄プラスチック問題の解決を迫られています。化学は好きだとしても、未来が明るいか否かは確信が持てない方もいるかもしれません。
しかし、それは違います。難問があるからこそ機会も大きいのです。私たちは、ヘルスケア事業において、新型コロナウイルス感染症の拡大という世界的な課題に対し、ワクチン開発を進め、機会を掴もうとしているように、カーボンニュートラルに向け、私たちができることはたくさんあります。企業としても、皆さん一人ひとりにも、挑戦、そして成長の機会は大きく広がっています。
 
One Company and “Forging the future”
その機会を掴むべく、私たちは、昨年12月、新しい経営方針“Forging the future”を策定し、その実行に向け、この4月から大きく組織を変革しています。
グループの力を一つにまとめるシンプルな組織、真に一つの会社として機能する組織をめざして、持株会社、事業会社といった会社の壁をなくし、化学・ヘルスケアも一体として運営する体制としました。経営のスピード、実行力を高めたこの体制で、私たちは、個々の事業の収益を向上させ、成長をめざします。
分離を検討する石化・炭素事業についても同じです。まず、他社とのアライアンス、統合、再編を行ったうえで、収益基盤を強化し、カーボンニュートラルの実現をめざします。
 
皆さんへの期待
この未来をつくりあげる原動力は皆さん一人ひとりです。
そして、皆さん自身も、一日も早くこのチームのメンバーとして貢献したいと、準備万端な気持ちだと確信しています。
そこで、最後に、皆さんが成長し、活躍するために、私からお願いしたいことを三つお伝えします。
 
(安全第一)
まず、常に安全第一です。私たちは製造業を営んでおり、多くの職場で有害な物質も扱います。私たちの職場には、多くの厳しいルール、手順があり、一つ一つに意味があります。事故・労災で自分や仲間を傷つけることがないよう、安全第一を体に染みこませてください。そして、チームで一丸となって安全を守っていきます。
 
(コンプライアンス)
次にコンプライアンスです。法令や会社のルールを守り、ステークホルダーから信頼される存在でなければ、事業を継続していくことはできません。一度失った信頼は、容易には取り戻せません。私たちは一丸となってチーム全体にコンプライアンスを根付かせていきましょう。
 
(一緒に働くための基本的なルール)
最後に、目的意識を持って、誰もが気持ちよく仕事に打ち込めるように守ってほしいルールがあります。
・決して他人を見下さない
・貢献したいという思い、その権利はみんなにある
・異なる意見に耳を傾けよう
・相手に忖度せずチャレンジしよう
・自信を持って、常に解決策を提案しよう
・失敗は誰にでもある。あきらめず、挑み続けよう
 
繰り返しになりますが、皆さんが当社を成長させるのです。皆さんが課題に挑戦し、解決し、機会を掴み取り、飛躍されることを、そして、皆さんと共に当社がかつてない次元に到達することを確信しています。カーボンニュートラルの達成、海洋廃棄プラスチック問題の解決に向けて、病に苦しむ人に希望を届けるために、そう、KAITEKIを実現するために共に進んでいきましょう。

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