平成18年2月14日 |
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カリフォルニア大学サンタバーバラ校との、先端機能材料分野における
包括研究開発提携の延長について |
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三菱化学株式会社 |
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三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:冨澤 龍一)は、この度、米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB、米国カリフォルニア州)との間で、平成13年度より5年間実施してきた先端機能材料の分野における包括的・学際的な研究開発提携を、平成18年4月から、さらに4年間延長することで合意いたしました。
三菱化学が拠出した資金を元に、平成13年UCSB内に「三菱化学先端材料研究センター:Mitsubishi Chemical Center for Advanced Materials」(略称:MC-CAM ディレクター: Prof. Glenn Fredrickson、化学工学科兼材料科学科教授)を設置、工学部(College of Engineering)及び材料科学研究所(Material Research Laboratory, MRL)と協力して、スペシャルティケミカルズ及び情報電子材料の分野、特にディスプレイ、固体照明、燃料電池、記録メディア、次世代自動車材料等をターゲットに、画期的な新材料、デバイス、加工技術等の研究開発を行ってまいりました。
第1期の5年間では、学術論文、特許などの形で多くの成果を残してきました。現在までに33の学術論文投稿、30の特許出願を行い、そのうち26の発明に対して三菱化学がオプション権を行使しています。また、UCSBと三菱化学の共願特許も9件出願しています。具体的成果の例としては、「世界初の、実用輝度を有する4層完全塗布型白色有機ELの実現」、「新規ポストメタロセン触媒とそれを用いた新規ブロックコポリマーと熱可塑性エラストマーの開発」等があげられます。
第2期の4年間(平成18年-22年)では、三菱化学はUCSBに対して合計$850〜1000万(約10-12億円)の研究資金を拠出する予定です。この資金には、MC-CAMにおける研究開発及び研究管理部門の運営費用の他に、材料科学科と化学工学科の学生に対する奨学寄付金$80万(約9000万円)が含まれています。
三菱化学では、これまでUCSBをはじめ、京都大学、産業技術総合研究所、東京工業大学、大連理工大学、東北大学、山口大学、山形大学等と産学官連携研究を積極的に推進し、研究開発の基盤強化・効率化を推進してまいりました。
今回、UCSBとの包括的な研究開発提携を継続することにより、三菱化学は、グループの研究活動の科学技術レベルをさらに向上させ、効率よく多くの技術シーズを生み出すことができると同時に、第1期に得られた研究成果をスムーズに社内へと取り込み、事業化を目指すことが可能になります。 |
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以 上 |
[本件に関するお問い合わせ先] |
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三菱化学株式会社 広報・IR室
TEL 03-6414-3730 |
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