機械学習活用のためのフレームワークを開発

2019/07/18 事業関連



株式会社三菱ケミカルホールディングス(本社:東京都千代田区、社長:越智 仁、以下「当社」)は、このたび、デジタルトランスフォーメーションのための新しいフレームワークとして「機械学習プロジェクトキャンバス」を考案しました。機械学習を活用してビジネスの課題解決に取り組む多くの方に活用して頂けるよう、当社ホームページにて公開いたします。
 
昨今話題のディープラーニングをはじめ、機械学習はAIの中核的な技術としてさまざまなビジネスで利用されてようとしています。一般的に、機械学習やAIのプロジェクトは小さく始めることが推奨されていますが、先が見えないままPoC(Proof of Concept、概念検証)段階で行き詰ってしまうことがよくありました。
 
実際には、機械学習を用いてプロジェクトを成功に導くためには、最終的に誰がどう使うのか、必要なデータは何で、成功はどのような指標で評価するのかなどを予め体系的に把握しておきつつ、素早く仮説検証サイクルを回すことが不可欠であり、このプロセスが欠けた場合、解析はできたが実施に適用できない、収集したデータでは目的が達成できないなどの問題が生じます。


 
機械学習プロジェクトキャンバスは、新たにビジネスモデルを構築する際に標準的に使用されるフレームワークであるビジネスモデルキャンバスをヒントに考案しました。当社グループで実際に進められている数十のデジタルプロジェクトから得られた知見をもとに、機械学習のプロジェクトを推進する上で検討が必要な項目を12の要素に分け、それぞれの要素が有機的に連動していることを視覚的に表現しています。これら12の要素を全て埋めることで、プロジェクトの成功に必要な要素を過不足なく検討することができるツールとなっています。
 
当社はこの機械学習プロジェクトキャンバスを、データ解析に必須のツールとして一般に公開することにより、機械学習・AIの普及とデータ駆動型社会の進展を図ってまいります。


機械学習プロジェクトキャンバス pdf

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