脱水濃縮原理

水を含む液状食品を濃縮するのに最も簡単な方法は、熱することで水を蒸発させる方法です。しかし、アルコールや香味成分のように水とともに蒸発してしまう成分、熱により変性してしまう成分は、この方法では失われてしまいます。 KonKer™ゼオライト膜は、水分子及びそれより小さい分子のみが通過可能なサイズの細孔を持つため、食品中の旨味成分や香味成分を逃がすことなく脱水濃縮できます。

エタノール水溶液の濃縮例と膜断面模式図と濃縮イメージ

脱水濃縮システム概略

ゼオライト膜エレメントの外側に濃縮したい対象液を供給し、膜エレメントの内側を真空ポンプで減圧することで、対象液から水分子のみが膜エレメント内側に透過し、水分子は気体(蒸気)としてコールドトラップ(凝縮器)に導かれ、液体の水に戻って回収されます。膜エレメント外側の対象液は水分のみが減る形で濃縮されていきます。



濃縮前の対象液濃縮後の液体対象液から抽出された水

KonKer™システム図


食品用脱水濃縮ゼオライト膜「KonKer(コンカー)」製品情報へ