業務用でトップシェアの食品包装用ラップフィルム ダイアラップ™
「ダイアラップ™」とは?
業務用に特化した食品包装用ラップフィルムで、ポリ塩化ビニル製とポリオレフィン製があります。
太巻(ストレッチフィルム)
スーパーマーケット・加工センター用。伸縮性があり、生鮮食品のトレー包装などに使用されます。
「ダイアラップ™スーパー」、「ユカラップ™」など
小巻
ホテル・レストラン用
「ダイアラップ™ エコぴたっ!™」など
「ダイアラップ™」の構造
塩ビ系ラップ(単層)
塩ビ樹脂に特殊な添加剤を添加することで、単層構成でもラップに必要な機能を付与することが可能です。
ポリ系ラップ(多層)
多層構造の各層にそれぞれ特殊な機能を付与することで、フィルムトータルでラップに必要な機能を有します。
幅広いラインアップで、食品業界の多様なニーズに応える
スーパーマーケットや食品加工場、レストラン、ホテルなど、食品を取り扱うさまざまな業態で使用されている「ダイアラップ™」は、業務用ラップフィルム市場でシェア35%を誇るトップブランドです。ポリ塩化ビニル製(以下、塩ビ系)とポリオレフィン系(以下、ポリ系)多層ラップの2種類の材質に加え、主に自動包装機用として使用される太巻タイプと手軽に使える小巻タイプの2種類を取りそろえ、豊富な製品ラインアップでお客様の多様なニーズにお応えしています。
塩ビ系ラップは、素材の特性上、引っ張り特性や自己粘着性などに優れ、太巻タイプにおいては自動包装機用にも優れた機能を発揮することから、包装機メーカーとの信頼関係を築き上げることで成長してきました。しかし、塩ビでは他社製品との差異化が難しく、「ダイアラップ™」の競争力を高めるために力を入れたのがポリ系多層ラップの開発でした。
ポリオレフィンで機械適性に優れた太巻タイプをつくることは困難を極めましたが、多層構成の採用や材料配合の検討を重ねた結果、「伸ばしやすく、破れにくい」塩ビに相当する特性を実現できました。1997年に、業界に先駆けて発売した非塩素系のポリ系ストレッチフィルム「ダイアラップ™スーパー」は、着実に実績を伸ばし、今や名実ともに主力製品となっています。さらに、多層化技術は小巻タイプのポリ系ラップの製造でも採用されており、「ダイアラップ™ エコぴたっ!™」では、中間層に保香性や耐熱性といった機能を付加することで大きな強みとなっています。
また、ポリ系ラップは、塩ビ系よりも比重が小さく、廃棄物の発生量を(当社比)約3分の2に抑えることができるという強みもあります。テイクアウトやデリバリー需要の増加とともにラップ使用量も増加傾向にある中で、既存製品で廃棄物減量化に貢献致します。
ダイアラップ™エコぴたっ!SKY™
三菱ケミカルの高い技術力が実現した多層構造を活かし、2013年に誕生したのが、青いラップ「ダイアラップ™ エコぴたっ! SKY™」です。天然の食品には青色のものがないことに着目し、作業過程で万が一ラップ片が食品に混入しても見つけやすいよう、食品に接しない中間層のみに青色を着色しました。安全・安心への関心が高い給食業界などを中心に導入が広がっています。