よくあるご質問
FAQ
炭素繊維の入手について
- Q炭素繊維を購入したいのですがどうすれば良いですか?
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各素材の製品ページと、ご相談・契約までの流れのページをご参照頂きまして、お問い合わせフォームより、詳細ご連絡頂けますよう、よろしくお願い致します。後日、お引き合い頂きました製品の担当より、別途連絡をさせて頂きます。
- Q日本以外の国で炭素繊維の販売代理店はありますか?
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米国、欧州、アジアを中心に、各地域に販売代理店がございます。
お問い合わせフォームに仕向け地を記載頂きましたら、後日、担当より販売代理店を紹介させて頂きます。
- Q購入した炭素繊維を輸出する場合に、注意すべき点はありますか?
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三菱ケミカルの炭素繊維製品及び炭素繊維から製造した製品には、輸出貿易管理令の規制対象に該当するものがあります。該当品の輸出に関しては、外為法関連政省令等に従い経済産業大臣の許可が必要となります。
詳細は経済産業省、安全保障貿易管理のホームページをご参照ください。
- Q炭素繊維を使用した加工品(CFRP)はどのように購入することが出来ますか?
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加工品(CFRP)は、基本的にオーダーメイドとなります。
各加工品の製品ページと、ご相談・契約までの流れのページをご参照頂きまして、お問い合わせフォームより、詳細ご連絡頂けますよう、よろしくお願い致します。後日、お引き合い頂きました製品の担当より、別途連絡をさせて頂きます。
炭素繊維とは何ですか
- Q炭素繊維を使用するメリットにはどんなものがありますか?
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炭素繊維は、金属やガラス繊維と比べて、強くて硬い材質のため、製品の軽量化に貢献できます。
加えて、異方性の材料のため、製品設計の自由度も高くなります。優れた機械物性に加えて、耐薬品性、耐腐食性に優れ、導電性があり、高熱伝導率や熱膨張率が低いという特徴もあります。詳細は、炭素繊維/炭素繊維複合材料の性能ページをご参照ください。
- Q炭素繊維の製品形態にはどのようなものがありますか?
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炭素繊維は長い繊維の状態で使用されることもありますが、短くカットしたり、織物にしたり、樹脂を含浸(繊維の中に浸み込ませる)した状態にしたり、さまざまな形態でご使用頂くことができます。
三菱ケミカルでは、お客様のご要望に応え、各種形態の製品を取り揃えております。詳細は、製品形態についてのページをご参照ください。
- Q炭素繊維複合材料と聞きますが、組み合わせる素材にはどのようなものが使用されていますか。
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炭素繊維と組み合わせる素材(母材やマトリクスとも言います)で一番一般的なのは、熱硬化樹脂(熱をかけると硬化するプラスチック)となります。中でも、高性能な炭素繊維と相性の良いエポキシ樹脂が最も使用されます。
一方で、他の熱硬化樹脂や熱可塑樹脂(熱をかけると軟化するプラスチック)の使用も増えています。また樹脂以外には、金属、炭素、ゴム、セメントなどの材料を母材とする複合材料もあります。
- QPAN系とPitch系炭素繊維の違いとそれぞれの特徴を教えてください。
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PAN系炭素繊維は、アクリル繊維の原料であるポリアクリロニトリルから作られる炭素繊維で、Pitch系炭素繊維とは、石炭ピッチ(コールタール)から作られる炭素繊維となります。PAN系炭素繊維は一般的に強度発現に優れ、Pitch系炭素繊維は弾性率(剛性)発現に優れます。
その他にも、それぞれの炭素繊維毎にユニークな特徴があります。
詳しくは炭素繊維の製法ページ、炭素繊維トウ(長繊維)のページをご参照ください。
- QDIALEADとは何ですか?Pyrofilとは何ですか?Grafilとは何ですか?
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DIALEADとは、Pitch系炭素繊維関連製品のブランド(一部、DIALEADブランドでPAN系炭素繊維を使用している製品もあります)、Pyrofil及びGrafilはPAN系炭素繊維関連製品のブランドとなります。
Pyrofilは主に日本で生産、Grafilは主に米国で生産されているPAN系炭素繊維です(一部、米国で生産されているPyrofil製品もあります)。
詳細は炭素繊維トウ(長繊維)ページと、Mitsubishi Chemical Carbon Fiber and Composites, Inc.社(米国)のページをご参照ください。
炭素繊維の取り扱いについて
- Q炭素繊維の取り扱いで注意すべき点はありますか?
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炭素繊維1本1本は非常に細く、伸びないため、取り扱時に折れたり、毛羽になりやすいです。また、折れたり毛羽になった炭素繊維が空中に浮遊すると、人体や設備に悪影響を及ぼす可能性があります。慎重に取り扱い頂くとともに、加工する際には局所排気を行うことを推奨します。
また廃棄の際は、必ず一般ごみと区別し、産業廃棄物「廃プラスチック」として処理してください。
リサイクルご希望の際は、別途お問い合わせください。詳細はSDSの記載内容をご参照ください。
- Q炭素繊維の設備への影響、及び人体への影響について、それぞれ具体的に教えてください。
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炭素繊維は導電性がありますので、空中に浮遊している炭素素繊維が、製造設備の中に入り込むと短絡(ショート)を起こす危険があります。電気系統に炭素繊維が入り込まないよう、保護してください。また、炭素繊維は剛性があり、繊維系が細いため、皮膚や粘膜に付着すると、かゆみや痛みが発生することがあります。なるべく皮膚や粘膜の露出を減らし、付着した場合はこすらずに水で洗い流してください。詳細はSDSの記載内容をご参照ください。
- Q製品のSDS(Safety Data Sheet)はどうすれば入手できますか?
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SDSについて、ホームページ上でのダウンロード対応は行っておりません。
大変恐れ入りますが、お問い合わせフォームよりご要望ください。よろしくお願い致します。
- Q炭素繊維プリプレグの保管はどのようにすればよいですか?
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プリプレグは熱硬化樹脂が使用されていますので、一定の温度下で硬化が進んでしまいます。そのため、到着してからすぐにご使用されるのではければ、-18℃以下で保管してください。また冷凍保管の際は、梱包フィルムで密封された状態で、ヨコ置きに保管することを推奨します。
その他
- Q炭素繊維事業における環境への取組を教えてください。
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従来の材料を炭素繊維複合材料に置き換えることで、航空機や自動車などのモビリティを軽量化することが可能です。軽量化による燃費向上を通じて、炭素繊維製造時のCO2排出量を大幅に上回るCO2削減効果を得ることができます。また、炭素繊維複合材料は、風車ブレードの大型化・高出力化にも貢献しています。
詳細は、環境・リサイクルのページをご参照ください。
- Q炭素繊維はリサイクルできますか?
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三菱ケミカルでは、炭素繊維複合材料のリサイクル事業に取り組んでいます。リサイクルから再加工に至る一貫した製品/技術チェーンを保有する強みを生かして、炭素繊維複合材料事業の循環型経済(Circular economy)への適用を目指します。
詳細は、環境・リサイクルのページをご参照ください。