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欧州における炭素繊維リサイクル会社の買収について

三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之、以下「当社」)は、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進に向けた取り組みの一環として、ドイツにある炭素繊維リサイクル事業を手掛けるCFK Valley Stade Recycling GmbH & Co. KG(以下「CFK」)及びcarboNXT GmbH(以下「cNXT」)を、当社のグループ会社であるMitsubishi Chemical Advanced Materials AG(本社:スイス・チューリッヒ、CEO:Michael Koch、以下「MCAM」)を通して買収※1することを決定いたしました。本年8月上旬を目途に買収を完了させる予定です。

当社は、三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」のもと、サーキュラーエコノミーの推進をKAITEKI※2実現のキーエレメントと位置付けており、当社製品のリサイクルはその重要な取り組みの一つと考えています。

CFKは炭素繊維を使用したプリプレグなどの中間材を加工する際に発生する端材を、モビリティを中心とした顧客から回収するネットワーク及び回収した端材をリサイクルする技術を保有しており、cNXTはかかるリサイクル製品の販売を行っています。

当社は本年、炭素繊維プリプレグメーカーであるc-m-p社※3、エンジニアリングプラスチックリサイクルを手掛けるMingerグループ※4を買収しており、今回の買収により、日本に続き欧州においても炭素繊維及び炭素繊維コンポジットの製造から製品回収、リサイクルまでのチェーンを確立いたします※5。今後はリサイクルした製品を再度原料として当社グループで利用することにより、顧客に対して製品のリサイクルも含めたトータルソリューションを提案して参ります。

当社は今後も、炭素繊維コンポジット業界のフロントランナーとしてユーザーへのソリューション提案力を強化し続けるとともに、循環型社会の実現に向けて貢献してまいります。

※1 本買収は、株式取得ではなく、製造設備等の資産譲渡及び営業権その他一切の権利義務の承継を行う方式を採用しています。
※2 三菱ケミカルホールディングスグループのオリジナルコンセプトで、「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」を表します。
※3 2020年1月21日付けプレスリリース参照
※4 2020年2月26日付けプレスリリース参照
※5 日本においては、当社の子会社である株式会社新菱が炭素繊維リサイクル事業を行っております。

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