機電・化工系社員インタビュー

SPECIAL #02SPECIAL #02

プラントは技術を投下して成長する生き物。
手をかけた分だけ必ず応えてくれる。

三菱ケミカルのプラントでは、日々様々な化学製品が製造されています。その大規模な装置を安定稼働させる計画・管理スタッフの多くは、機械・電気・情報等を専攻して入社した技術系総合職です。彼らがプラント保全を担うエンジニアを志した理由は? 今の職務のどこにやりがいや達成感が? 水島事業所の3名に語り合ってもらいました。

濱本 誠一

濱本 誠一

設備技術部 機械2グループ
工学研究科・
機械システム工学専攻
2007年入社

南原 和哉

設備技術部 計装グループ
知能情報工学専攻
2009年入社

南原 和哉
木村 剛基

木村 剛基

生産技術・製造
エネルギー環境システム専攻
2013年入社

機械・情報系出身の皆さんが
化学メーカーを選んだ理由は?

濱本
私は機械系の学部で、配管の継手などに気密性を持たせるガスケットの研究をしていました。その学会で今の上司と知り合い、それが縁で入社を希望しました。その学会に出るまでは、化学メーカーは化学を専攻した人たちばかりの企業だと思っていたのですが、機械系の人間が活躍できるフィールドがあることを初めて知り、衝撃を受けました。
南原
情報工学科でプログラムを学び、ゲームやロボットの作成、ネットワーク構築等をしていた私が化学メーカーに惹かれたのは、巨大なプラント設備を動かすというスケール感です。パソコンの前で形が見えないプログラム設計などをするよりも、形ある大きな設備を動かしてみたいと考えました。
木村
私は機械知能工学科出身ですが、腐食についての研究をしていたので、化学工学に近いところを学べました。化学メーカーに入社をしたいと考えたのは、最終的にいろんな姿に形を変える素材をつくり、幅広い産業に提供する仕事で、社会に貢献したいと考えたからです。
機械・情報系出身の皆さんが化学メーカーを選んだ理由は?

入社前、化学に関する
知識はありましたか?

南原
化学プラントに関する知識は全くありませんでしたが、入社してからの勉強でまったく問題はありません。教育・研修がしっかりしています。
木村
私も、高校時代の化学の知識で十分だと思います。あとは入社してからで問題ありません。
濱本
化学の知識よりも、機械、電気、情報系で勉強してきたことを活かせる場面がたくさんあるので、こちらの方が重要です。
入社前、化学に関する知識はありましたか?

現在のお仕事内容を
教えてください

濱本
私は、入社から現在まで、中長期的な視点からプラントの保全計画を立て設備管理計画や予算の策定を行う業務を担っています。日常の点検でも不具合箇所を把握し、早急に点検が必要と判断したら、エンジニアリング会社に、検査もしくは補修作業を依頼します。また、2年に1回、プラントの運転を数週間ほど停止して行う定期修理、いわゆる「定修」では全体計画を立てていくポジションです。実際の工事はエンジニアリング会社に委託し、私たちプラントオーナー側は、計画通りの修繕工事が行われたかどうかチェックする立場ですね。回転機や熱交換器、ポンプやバルブなどの構造について深く知っておかなければ最適な指示が出せませんから、やはり機械系の専攻を活かせる仕事だと思います。
南原
私はプラントの稼働状態を監視する計測器や計器室から遠隔で自動制御される自動調節弁、それらすべてを制御するDCS(分散形制御システム)の設備保全を担う「計装」担当です。実は、今担当しているプラントは50年前に運転を開始したものです。当時のシンプルな計測器が未だに残っていたりしますが、レーダー波で液面を判定するような新規技術を用いた計測器にどんどん置き換わりつつあります。そう考えると、実績のあるプラントを、今の技術でさらに良くしていくのが、私の仕事と言えるかもしれません。今後は情報系の学部で学んだことを活かせる機会が増えるかもしれませんね。ただ、新しい計測方式の計器を思い切って導入した当初は動作が安定せず、プラントの運転管理を担っている木村さんに迷惑をかけることもあります(笑)。
木村
確かに、市況や本社の戦略によって刻々と変わる生産計画に対応してプラントの運転調整を行う私の業務にとって、設備が安定しないことは不安要素であり、日々の仕事を難しくします(笑)。諸設備の限界処理能力やコストを勘案しながら生産量を調整しつつ、製造品質を維持するためには、プラントが想定通りに動くのが大前提ですから。
でも、プラントの安全性や生産能力やコスト効率を上げていくには、絶え間ない改良や装置の入れ替えが不可欠であることは、十分に承知していますし、南原さんの部署だけでなく、私の部署でも設備改造の検討を日々行っています。
濱本
それぞれがプラントの稼働状況を把握する必要があるから、この3人の部署間のコミュニケーションは大切ですね。私の業務も、運転管理を見ている木村さんから保全に向けた貴重な情報をもらうこともあります。
現在のお仕事内容を教えてください

入社から今までに
どのような勉強が必要でしたか。

南原
入社後は計器の原理から、シーケンス制御、電気回路、材料…まで、覚えることばかりでした。最初は、何が分かっていないのかさえ分からない。でも、頼りになる先輩がいたので、相談させてもらいながら勉強を重ね、一つ一つ頭に叩き込みました。すると、徐々に遥か昔の大先輩たちの試行錯誤した様子や苦労の跡が見えてきます。そして、ここはこう変えた方が良いかも、この問題にはこう対処した方が良いのではないか・・・という、改善意欲が芽生えるようになりました。学べば学んだだけ、課題やそれをクリアするアイデアが浮かび上がってくるので、面白くなってきます。教育環境がしっかりしているのも嬉しいですね。
濱本
南原さんが言うように、知識が増え、経験を重ねる度に、学んだ内容をアウトプットする場面が出てきます。大学の授業はあくまでも机上や実験室での内容。今は目の前に学んだことを反映させられるプラントがあるので力が入ります。
私自身も材料関係や流体力学、機械工学などを勉強し直しました。知識を得ると、何かを行う前の見立てや仮説の精度が上げられます。だから自信が持てるようになります。
木村
濱本さんの言う、勉強で自信が持てるようになる実感は、私にもあります。私はプラントの運転調整の指示をオペレータさんたちに出していく業務ですが、容器や配管などの材質や、取り扱い物質の物性を知り、それがどれくらいの圧力や熱にまで耐えられ、その中で流体はどういう状態にあるのかを把握しなければなりません。そうして初めて、どう運転を変えていくのか自信を持って指示ができます。
入社から今までにどのような勉強が必要でしたか。

あらためて入社後に感じている
仕事のやりがいは?

木村
大きなプラントの運転を自分がいろいろと検討できる。これ1つとっても大きなやりがいです。その上、材料や流体力学、熱力学の理論を総動員して判断した運転計画と、その後の現実の運転状況が一致した時は大きな手応えを感じます。
南原
私は、新しく導入した計器が、スタートから自分の設計通りに安定して動いていたりすると、満足感が沸き起こります。多数の候補から採用計器を絞り、時間をかけて検討した成果があったと感じるからです。
濱本
私は大きなプラントを安定稼働させるというやりがいは、入社前から感じていましたし、それをやりたいと希望を抱いていました。入社後、そこに新たに加わったのは、仲間と大きな仕事を進めるという醍醐味です。特に定修はプラントの保全や運転に関わる各部門、それにエンジニアリング会社などとのチームプレーで進めないと、期間内にやり遂げることはできません。それが首尾よく終了して再びプラントが動き出した時、その達成感を多くの仲間と共有できるのが、一番のやり甲斐ですね。
木村
学生の皆さんに一番年齢が近い私だからこそ言いたいのは、1年目から重要な仕事を任せてくれるということです。その範囲も広く、責任も感じます。正直、プレッシャーも感じますが、20代からバリバリやれる風土はやる気を引き出してくれます。
濱本
木村さんの言うとおりです。私は現在、リーダーを任されていますが、仕事を任せることで若手の成長を引き出す伝統が受け継がれていることを、指導する立場になって実感しています。上司や先輩たちは大きなミスを引き起こさないように見守っていますから、積極的チャレンジして構わないのです。学生の皆さんには、機電系・情報系出身者が活躍できることだけではなく、そこのところもぜひ期待してもらいたいですね。