
研究開発
M.Koike.
2021年入社
応用化学専攻修了
大学の研究で培った知見と新たに学ぶスキルを融合し、
最先端の分析研究に挑む。

M.Koike.
2021年入社
応用化学専攻修了
大学の研究で培った知見と新たに学ぶスキルを融合し、
最先端の分析研究に挑む。
自分の研究テーマを熱く語る
先輩の姿が印象的だった。
無機合成化学 を専攻し、シリカ系の無機多孔質材料の合成を研究していました。この多孔質材料とは、ナノレベルの穴が規則的に並んでいるような構造を有しており 、気体分子を選択的に吸着するなどの特性があります。大学院に進んでから徐々に成果が出始め、研究の面白さを実感するようになりました。そのまま博士課程まで進み、修了しました。
大学で6年間、基礎的な研究に携わるなかで、次のステップとして、実際の製品に近い材料研究に挑戦してみたいと考えるようになりました。就職活動では、自分の可能性の幅を広げたいという思いから、大学で専門としていた無機材料だけでなく、有機材料にも関われる総合化学メーカーを志望しました。その中で三菱ケミカルに決めた一番の理由が、大学にまで来てくれたリクルーターの存在です。誠実な雰囲気であると同時に、自身の研究テーマに誇りを持って熱く語る姿がとても印象的でした。私自身もリクルーターを務める際には、博士課程を修了した人材が存分に活躍できるフィールドがあることを、ぜひ伝えていきたいと思っています。

三菱ケミカルのものづくりを
最先端で支える分析研究。
三菱ケミカルの中核的な研究開発組織であるSIC(サイエンス&イノベーションセンター)において、分析研究に携わっています。SICをはじめとする研究者や技術者からの依頼・相談に応じて分析を行い、課題解決を支援しています。また、中長期的な視点に立ち、将来三菱ケミカルの研究開発に必要となる分析技術を先行して研究することも、重要なミッションの一つです。
私は主に無機材料を担当しており、発生ガス分析、分光分析などを駆使した分析のほか、in-situと呼ぶ、反応中という条件下で分析を行う新技術の研究開発に取り組んでいます。また、最新のテーマとして、材料をナノレベルで削りながら断面を観察できる電子顕微鏡(FIB-SEM)を活用しています。この装置を用いて、材料内部の構造を3次元で再構築し、可視化する自動測定フローの開発を進めています。
大学で研究してきた無機材料に関わる知見と、入社後に学んだ分析技術を融合させて、三菱ケミカルの研究開発に貢献できることがやりがいですね。未知の現象を明らかにしていく分析研究は、研究開発を最先端で支える重要な役割を担っています。研究開発の最前線で検討されている材料をテーマとすることも多く、なかには私が世界で初めて把握するような現象もあります。

多様な領域の研究者たちが
刺激し合い、尊重し合う環境。
SICには多様な分野の専門家が集結しており、非常に刺激的な環境です。なかには非常に先鋭的な分野に取り組んでいる研究者もおり、日々刺激を受けています。その一方で、雰囲気的には、真面目で落ち着いた感じの人が多い。このあたりは入社前の印象と同じですね。知りたいことがあって他部門の研究者に会いに行く場合などでも、初対面にもかかわらず丁寧に親身に対応してくれます。この多様性と柔軟性が魅力だと感じています。
わかりやすいところをあげるならば、研究設備の充実度ですね。先にあげた電子顕微鏡(FIB-SEM)をはじめ、世界でも最先端の装置が多くあり、とても恵まれた環境です。一方で、大学時代のように研究室にこもって研究に没頭できるわけではなく、しっかり時間を管理しなければならないところなどは最初苦労しました。安全に対する意識が徹底されていることも、三菱ケミカルならではの風土だと思います。

最先端の分析研究に挑み、
三菱ケミカルのものづくりに
貢献していく。
配属されて早々に担当することになったゼオライト合成に関する分析です。このゼオライトは、触媒、吸着材、分離膜、フィラーなど幅広い用途に用いられており、社内で扱っている無機材料の中でもキーマテリアルの一つになっています。 ゼオライトの合成条件を分析装置の中で再現するために、最新のin-situ分析技術を駆使して試行錯誤を重ねました。そして3年目に、ついに手法を確立。このように製造プロセスに近い領域でのin-situ分析は世界的にも例が少なく、国際学会で発表を行うなど高い評価を獲得しました。 また、その応用として、実際の製造プロセスで直面していた課題の解決にも貢献。三菱ケミカルのものづくりに直接携われたことでも印象に残る仕事でしたね。今後は、自分なりの知見を深めながら、無機ばかりでなく有機材料の分析にもチャレンジし、研究から製造まで幅広い領域で三菱ケミカルのものづくりに貢献していきたいと思っています。


三菱ケミカルでは、ビジョンを実現していくためのキーワードとして「つなぐ」を掲げています。この言葉には、人と人、モノとモノなど、さまざまな連携の意味が込められていると私は考えています。三菱ケミカルの技術や製品を、未来へとつなげていくために、中長期的な視点に立って分析研究に取り組んでいきたいと思っています。