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『低色収差屈折率分布型プラスチックロッドレンズの開発』で第13回光設計賞優秀賞を受賞
1.屈折率分布型プラスチックロッドレンズの特徴 円柱状のロッドレンズの一方から入射した光線は、屈折率の高い方に曲がりながらレンズの中を進み、もう一方の出口に画像を伝達します。レンズを横方向に複数本並べたものがロッドレンズアレイで、より広範囲の像を伝達できることからファクシミリやスキャナー、多機能プリンターなどの画像読取装置での採用が拡大しています。ロッドレンズアレイの使用により、読取装置のコンパクト設計や部品点数の削減、容易な組み立ておよびメンテナンスが可能になり、他の方式に比べて高く評価されています。
2.低色収差実現のための技術 当社は、繊維紡糸技術を基に高生産性のプラスチックロッドレンズ製造技術を開発し、工業生産を開始して20年になります。昨今成長著しい多機能プリンター用途においては、ロッドレンズにもカラー化と高精細化への対応が必須となり、従来品よりも色収差(※)を低減したレンズの開発が求められました。 プラスチックはガラスに比較して材料のバリエーションが少なく、低色収差化は困難であると考えられていましたが、当社は詳細にシミュレーションを繰り返し、材料の可能性を見出しました。さらに、シミュレーションによる材料設計を当社独自のロッドレンズの製造方法に適用し、検討を進めた結果、受賞対象となった低色収差屈折率分布型プラスチックロッドレンズの実現に至りました。 ※色収差とは : 色によってレンズの結像位置が変化し、結像面で色ムラが発生したり解像度が低下することをいう。
3.日本光学会光設計研究グループによる「光設計賞」について 光設計研究グループは、日本光学会の研究グループとして平成5年7月に発足し、光学設計に関する情報交換と研究推進への寄与を目的に設立されました。活動分野はレンズ設計、光学設計をはじめ光学系の加工・測定・評価や、設計に関連する分野など、すべての光学分野を含みます。「光設計賞」は「光設計」分野の研究推進・活性化に寄与するために、同分野の優れた研究、技術、発明に対して贈られるものです。
4.授賞式と記念講演について 第19回日本光学会学術講演会「Optics and Photonics Japan 2010 ( OPJ2010 )」( 2010年11月8日(月)~10日(水)開催 )において、本件の授賞式ならびに記念講演が行われる予定です。