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2014年10月20日
三菱樹脂株式会社(本社:東京都千代田区 社長:姥貝 卓美)は、オーストラリア国内に現地法人「KAITEKI Fresh Australia Pty Ltd」を7月31日に設立し、同国において、植物工場で栽培した安心・安全な野菜を、生産から販売まで行う事業を開始します。同国ビクトリア州に約5,000㎡の太陽光利用型植物工場を建設し、2015年春から収穫した葉物野菜を現地の高級スーパー向けに販売します。
オーストラリアは、国土の大半が砂漠に覆われ、度重なる干ばつと深刻な水不足により農業生産に大きな課題を抱えています。そのような状況の中、2011年3月に三菱ケミカルホールディングスの研究機関である地球快適化インスティテュートと同国ビクトリア州政府が節水型農業研究に関する覚書を締結し、2013年4月に同州政府ノックスフィールド農業試験場の一部区画(約600㎡)に、太陽光利用型植物工場(以下 本植物工場)を導入し、実証実験を経て、本年4月から葉物野菜のテスト販売を行ってきました。本植物工場は三菱樹脂グループの三菱樹脂アグリドリーム社の閉鎖型苗栽培システム「苗テラス®」※1および葉菜類養液栽培システム「ナッパーランド®」※2を組み合わせたもので、節水かつ安定的に、より安全・安心な無農薬葉物野菜を周年供給することができます。
今般、当社は本植物工場で栽培したホウレンソウやルッコラなどの葉物野菜が、現地の高級スーパーで販売されている露地有機栽培等の高品質野菜と同等の評価を得られ事業展開可能と判断し、本年7月31日に約10億円を投じて100%出資子会社の「KAITEKI Fresh Australia Pty Ltd」を設立しました。今後同社では、大規模な太陽光利用型植物工場を自ら運営し、生産から販売まで一貫した事業を行い、2015年春から高級スーパーに向けて販売を開始します。
従来、当社グループは日本と中国で植物工場の栽培システムを販売してきましたが、同社ではそのシステムを用いた植物工場産野菜の生産販売事業を行い、付加価値の高い無農薬葉物野菜のブランド化とグローバル展開を目指します。
なお、同社のオーストラリア植物工場産野菜の販売事業においては、同州政府副首相兼州開発担当大臣ピーター・ライアン氏から、当社の節水・無農薬栽培技術と雇用創出効果を高く評価され、本事業の誘致に当たり絶大なご支援をいただきました。また同州政府農業・食品安全担当大臣のピーター・ウォルシュ氏からは、「ビクトリア州は安全で高品質な農産物の生産に関して豊かな知見があり、研究者たちはこのKAITEKI Freshの新しい技術が環境に優しく、収穫量を増やすものであることを確信している。また、この技術は野菜生産産業において革命を起こす可能性を秘めており、ビクトリア州連立政府の掲げる2030年までに食糧生産を倍増するという目標に貢献するだろう。」という言葉をいただいております。
同社では、まずオーストラリアのメルボルンやシドニーなど大都市圏を中心に野菜を販売し、同時にシンガポールやタイなど東南アジアの新興国において同事業展開を進めていきます。
私たちは、安全安心かつ高品質な野菜を提供する次世代アグリビジネスの普及に努め、三菱ケミカルホールディングスグループが提唱するKAITEKI※3社会の実現を目指してまいります。
※1 密閉空間で温度管理、光照射・灌水等を自動管理し、丈夫で均質な苗を短期間で育てるための設備
※2 水に養分を溶かした養液を循環させて、葉菜類を栽培するシステム
※3 人にとっての心地よさに加え、社会にとっての快適、地球にとっての快適を併せもったもので、真の持続可能な状態
【新会社の概要】
社 名: KAITEKI Fresh Australia Pty Ltd
発 足: 2014年7月31日
所 在 地: 6/450 Princess Highway, Noble Park, Victoria 3174, Australia
代 表 者: 代表取締役 最高経営責任者(CEO) 荻原 勝年
取締役 最高執行責任者(COO) 山口 祥司
従 業 員: 10人(2015年4月予定)
資 本 金: 9百万AUD(約8.5億円)
株主構成: 三菱樹脂 100%
事業内容: 太陽光利用型植物工場による安心・安全な無農薬野菜の生産・販売
【写 真】

葉菜類養液栽培システム 商品パッケージ
「ナッパーランド®」
本件に関するお問合せ先
(株)三菱ケミカルホールディングス 広報・IR室
電話:03-6748-7140