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米国ノースアメリカングリーン社の“しがら柵”「SST−50」の輸入販売を開始

2008年10月29日

 三菱樹脂株式会社(本社:東京都中央区、社長:吉田 宏)は、建設資材メーカーのノースアメリカングリーン社(米国インディアナ州エバンスヴィル市)の日本国内への輸入総代理店として、同社が製造する天然繊維製しがら柵「SST−50」の輸入販売を11月1日より開始します。

 山間部の法面は、しばしば風雨や開発行為によって表土が侵食を起こし、これにより流出した土砂が法面下部の水路、林道、池等に流れ込み堆積します。この堆積を抑制するため、従来から間伐材、小枝や竹等の天然素材を束ねて作られた「しがら柵」を法面に設置する簡易抑制工法が行われてきましたが、材料の確保や施工が難しいことから、最近ではジオテキスタイル※1などの化学繊維等に代用されてきています。しかしながら、環境保全の点からも最終的に土に還る天然素材への要望は、依然根強いものがあります。

 

【製品写真】SST-50

 今回当社が発売を開始する「SST−50」は、天然素材である藁とココナッツ繊維を7:3の比率でジュート麻のネットで包み込んで作られたマット製品です。「SST−50」を法面に設置することで、その上部に土砂、枯葉、枝等が堆積し「ミニ堤防」の役割を果たします。これにより、流水の速度が弱まり、法面下部の構造物等に水が一度に流れ込まないよう調整されます。また、天然素材がフィルターの役目を果たし、水質を改善します。

 これまで、このような天然素材を材料とする製品は、ココナッツ製蛇籠※2と呼ばれる棒状製品が主流で重量50kg、製品長さ5mと重さ・大きさの点から法面での施工には不向きでした。「SST−50」は、重量29.5kg、製品長さ2mであり、人力での運搬、施工が簡単であり、マット製品をロール状巻き直して施工するため、一度に15m延長の施工も可能です。さらに、従来のロール製品では不可能であった巻き径の調整が自在なため、1種類でしがら柵の高さを調整できます。

 堆積物の抑制に関しては、試験結果においてココナッツ製蛇籠が85%しか抑制できないのに対し、「SST−50」は、藁繊維の透水性が高いため抑制割合が98%と優れた効果を発揮しています。また、製品端部をロール状にせずに水流下部方向の表土を覆った「スプラッシュエプロン※3」部が表土の侵食を抑えることにより、堆積物の抑制効果を大幅に高めることができます。

 当社は、環境保全や昨今の異常気象による局地的な豪雨等に起因する法面崩壊予防対策への有力な資材として、この「SST−50」の拡販に取り組み、1年後に売上高1億円を目指してまいります。


●主な特長
① 法面の侵食による土砂流失の抑制に効果大。
② 軽量かつロ−ル状で利用するため、運搬、現場合わせ等施工性に優れる。
③ 材料が藁繊維、ココナッツ繊維、ジュ−ト麻と全て天然素材であり、環境に優しい。

 

●製品詳細図

 

●用語

※1 不織布等の盛土・法面等に用いられるプラスチック材料(いくつかの材料との組合せ)
※2 竹または、鉄線で粗く円筒状に編んだ籠に石を詰めたもの
※3 水が越流した際に、法面が洗堀されないように法面下にあたかもエプロンのように広げたシート部

 
●写真:米国での「SST−50」施工例(山火事跡法面侵食対策工事)

     

 

 

 

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