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ニュースリリース 2005
平成17年3月9日
−夢と挑戦 新ビジネスモデル構築へ− 2005年1月から新たなスタート
ヴイテック株式会社
ヴイテック株式会社(本社:東京都千代田区 社長:平井 祥司)は、2000年4月の創立以来、塩化ビニル事業を取り巻く厳しい環境下、競争力強化のために徹底した合理化及び設備廃棄、電解増強、VCM能増等、生産性向上のための諸施策を積極的に取り進めてまいりました。この結果、累計で約60億円におよぶ製造コストの削減を達成するとともに、原料から製品に至る競争力のある一貫生産体制を確立し、同事業の採算性の改善を実現、2004年12月期には、創業以来初の黒字化を達成しました。今般、三菱化学グループが2005年4月より新中期計画「革進−Phase2」を実施することにあわせ、当社は、さらなる競争力強化・飛躍を図るべく、3ヵ年の経営方針を策定し、本年1月から新たなスタートをきりました。

1.当社経営方針(2005年1月〜2007年12月)骨子は以下の通り

  (1) 成長を続けるアジア市場のなかでも中国市場を今後の重要なマーケットと位置づけ、今後同市場への供給体制の強化に加え、競争力のある当社の塩化ビニル製造技術のライセンス等ナレッジビジネスを展開していきます。
  (2) 循環型社会への取り組みとして、塩化ビニル樹脂の環境に与える負荷を最大限軽減するため、塩化ビニル樹脂の開発から製造、物流、使用、廃棄までの全てのプロセスでのリサイクル化の検討を進めてまいります。
  (3) 上記の施策に加え、従来から取り組んでいる生産性向上の更なる深化を目指し、事業構造の変革、強化を進めてまいります。具体的には、生産体制の最適化、生産革進活動の深化等各種合理化を更に進めることにより、コスト競争力を強化していきます。

2.当面の具体的な取組み(詳細は別途説明資料ご参照)

  (1) 水島の塩化ビニルモノマー(VCM)の生産能力を、本年1月着工、11月完成を目処に5万トン/年の設備増強を行います(35万トン/年→40万トン/年)。これにより成長を続ける中国市場へのVCM供給体制を強化します。(別紙1ご参照)
  (2) 塩リサイクル及びPVCリサイクル(塩化ビニル樹脂の再利用化技術)の検討に積極的に取り組んでまいります。塩リサイクルの検討はJFEエンジニアリング株式会社、三菱化学株式会社との共同開発で一般廃棄物、産業廃棄物中の塩素を塩として回収し、再利用すべく検討してまいりましたが、今般実用化の目処が立ち、本年4月から稼働を開始します。また、塩化ビニル樹脂の再利用化技術は、廃プラスチックから塩化ビニル樹脂を分離、再生する技術で、三菱化学株式会社との共同で2005年1月から実用化に向けた研究開発に着手しました。昨年末に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の認可を受け、2006年度の事業化を目指しています。(別紙2ご参照)

当社は、「夢と挑戦」を旗印に、上記の経営諸施策を確実に実行し、原料エチレン、塩素からPVCに至る一貫生産体制の強みを生かしながら、さらなる競争力強化を図ります。また、お客様に対して、そして社会に対してどのようなご提案ができ、どのような貢献ができるかを事業テーマとして追求してまいります。
以 上 
[本件に関するお問い合わせ先]
ヴイテック株式会社 経営管理部
TEL 03−5275−1021
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塩化ビニルモノマー製造設備の能力増強について
ヴイテック株式会社は、水島工場において塩化ビニルモノマー(VCM)製造設備につき、本年11月末完成を目標に5万トン/年(35万トン/年→40万トン/年)の増設を行なうことを決定し、本年1月に着工いたしました。増産分は、全量中国を中心とするアジアマーケットへ輸出いたします。

今回の能力増強を決定した背景は以下のとおりです。

(1) 中国を中心としたアジア市場におけるVCM需要が旺盛であり、今後も同市場において需要の堅調な伸びが期待されること。
(2) 2003年6月にVCM製造設備の能力増強(30万トン/年→35万トン/年)を実施し、現在順調に稼動中であるが、更に既存設備をデボトルネックすることにより、比較的少額投資で能力増強が可能となったこと。

これまでも当社は4〜5万トン/年のVCMを輸出してきましたが、今回の能力増強により、輸出量をほぼ倍増させることで、今後需要の拡大が期待される中国を中心としたアジア市場での積極的なビジネス展開を図ってまいります。
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リサイクル事業の取組みについて
ヴイテック社は、廃塩化ビニル製品および塩素含有廃棄物リサイクルの推進を、今後の経営活動の柱の一つとして位置づけ、循環型社会実現に資する諸施策を実行してまいります。

1.「塩リサイクル事業開始」について

ヴイテック株式会社は、JFEエンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、社長:土手 重治)と共同で、塩化ビニル製品やその他塩素を含む廃棄物中から塩素を塩として回収し、再利用するシステム(以下「塩リサイクルシステム」)を開発し、2005年4月より、同事業を開始致します。

今回開発した塩回収システムの主なプロセスは、以下通りです。

(1) 建築廃材やカーシュレッダーダストなどの産業廃棄物や家庭ごみ等の一般廃棄物を1,200℃の高温でガス化・溶融し、含有されていた塩素を塩素ガスとして回収する。
(2) 塩素ガスを急速冷却し、塩酸により洗浄を行なった後、水処理工程にて苛性ソーダによる中和を行うことにより金属水酸化物等を除去した後、中和工程によって生成された塩水を工業塩として再資源化する。
(3) 再資源化された工業塩から、電解プラントに悪影響を及ぼす、微量のヨウ素を除去した上で、電解プラントで電気分解し、塩素と苛性ソーダを生成し、生成した塩素の一部と苛性ソーダを、上記(2)プロセスにおいて再利用する。
(4) 上記(3)のプロセスで再利用にまわされなかった余剰塩素を塩化ビニル樹脂製造原料として再利用する。

従来、塩素回収への取組みは塩素含有濃度の高い廃棄物を高温・高圧の環境下で化学反応させることにより、塩酸として回収する方法等がありました。

一方、塩素の含有率が低い廃棄物については、回収できる塩素量が少ないため、採算が取れず、直接または焼却後の埋立て処理とならざるを得ませんでした。

今般開発した塩回収技術では、JFEグループの有するJFEサーモセレクト方式ガス化溶融システムにおける廃棄物のガス化溶融・成分抽出技術と、当社が電解事業において長年培ってきた塩水中の微量ヨウ素分析及び除去技術並びに塩の不純物除去に関する製造上のノウハウとを生かすことで、塩素含有率が低濃度の廃棄物からの塩素の回収と再利用を世界で初めて実現しました。

本システムの実現・運用により、一般廃棄物及び産業廃棄物に含まれる塩素を100%リサイクル使用することが可能となります。全国の年間250千トンの一般廃棄物及び産業廃棄物から原料工業塩4,000トンを回収し、塩酸・苛性ソーダ及び塩化ビニル樹脂の原料として再利用することができます。今後、JFEエンジニアリング社と共同で、本技術を更に深化させることにより、水島地区のみならず、他地区での廃塩化ビニル樹脂及び塩素含有廃棄物リサイクルの展開が期待されます。

2.「PVCマテリアルリサイクル検討」について

当社及び三菱化学株式会社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から「平成16年度産業技術実用化開発費助成金交付」の認可を2004年12月に受け、塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチックのマテリアルリサイクルの実用化技術を開発すべく2005年1月より共同研究を開始しました。これは、機能性溶媒を廃プラスチックに添加することで、塩化ビニル樹脂成分を分離・抽出し、再生する技術であり、三菱化学の有する機能性溶媒技術と当社の有する塩化ビニル樹脂製造ノウハウを生かすことにより、2006年度中の事業化を目指しているものです。本技術の実用化により、農業用ビニルや電線被膜材等の軟質製品のみならず、パイプ・建築資材など硬質製品の効率的なリサイクルが実現可能となります。
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リサイクル事業概要
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