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ニュースリリース 2004
平成16年4月1日
冨澤龍一社長 入社式挨拶要旨
三菱化学株式会社
 皆さん、おはようございます。社長の冨澤です。
 皆さんを、これからの三菱化学グループを担う社員として迎えることができ、大変うれしく思います。社会人として、新たな生活を始める節目である入社式にあたり、私が考えていること、皆さんに期待することをお話ししたいと思います。
 まず、今日私たちを取り巻く環境に目を向けてみると、政治、経済、社会等のあらゆる側面において、東西冷戦の終結以来の新たな秩序確立に向けた大きな構造変革がいまだ続いており、私たちは、時代の転換期の真っ只中にいると思います。
 とりわけ、経済・産業界では、従来の米国、西欧諸国はもとより、韓国、台湾、シンガポール、タイ等の東南アジア、実質的に資本主義化した中国、さらにはインド、中東等の国々が経済発展・成長をめざし大競争を繰り広げるに至り、「グローバル化」の流れが極めて強くなっております。
 この世界経済のグローバル化の流れは、日本の製造業・化学産業に2つの大きなインパクトを与えることになります。
 一つは、世界の成長市場である東アジアに、欧米等の海外有力企業がそれぞれの事業拠点を拡充する一方で、昨今の自由貿易強化の流れによって、日本を含めた国の内外を仕切る垣根が極めて低くなってきています。その結果、海外の有力企業と同じ市場で直接対決する機会が増えて、競争に打ち勝つためには、something special が絶対的に必要になっていると思います。
 もう一つは、市場での競争が一層激化することに加えて、科学技術の革新、特に情報通信技術が発展したことによって、経営のさまざまな局面で、従来にない「スピード」が要求されるようになっているということであります。
 こうした2つの新しい環境変化に直面して、日本の化学産業の代表的立場にある私たち三菱化学グループがその存在意義を主張し続けるためには、また、その存在が評価されるためには市場やお客様のニーズ・要請に対して、私たちのもつ研究開発、製造、営業等の力を一層高め、欧米・アジアの有力企業の追随を許さないようなソリューションをすばやく提供できるかどうかにかかっていると考えます。
 翻って、当社グループの状況をみると、去る平成14年3月期の決算において未曾有の赤字を計上するに至り、いわば会社存亡の危機を経験しました。何としても危機を脱するべく、グループを挙げてあらゆる手を打ってきましたが、その過程で改めて全社員が三菱化学は不沈艦ではないこと、本当に会社を変えなければ、また自分たちが変わらなければいけないことを認識しました。
 そのような認識の下に、グループの経営基盤を再構築した上で、将来の発展・成長につなげていくべく、「革進-Phase1」、「革進-Phase2」の2段階からなる新たな中期経営計画を、平成15年度から実行に移しました。この4月からの1年は、第一段階である「革進-Phase1」の最終年度に当たります。その内容については、これからいろいろな形で勉強し理解してもらうことになるので説明を略しますが、この1〜2年のグループ全体の血の滲む努力が稔り、状況は好転しつつあります。しかしながら、昨今の原油・ナフサ価格の異常な高騰等、刻々と厳しさを増しつつある環境下でも、相当レベルの収益を確保し続けるというのは容易なことではありません。種種の課題克服に向け、気を緩めることなく努力し、挑戦し続けることが非常に重要であります。
 私は、この新中期計画の達成に向けて挑戦し続けることができるようにするために、そして、先ほど申し上げた環境変化への対応を徹底するために、三菱化学グループを構成する一人ひとりが、常に念頭におき、時々の行動の指針となるものを作りたいと考え、グループ横断的な若手中心のワーキングチームの提言をふまえ、ここに掲げる「革進する!実現させる!〜お客様と、そして私たちの歓びのために〜」という三菱化学グループ・モットーを作りました。
 このグループ・モットーには、次のような思いが込められています。それは、まず、私たちの存立基盤、存在意義はどこにあるのか、その原点をもう一度見つめ直した結果、私たちの作る商品、生み出すソリューションというのは、結局、それを買って下さるお客様が歓んで受け取って下さるものでなければならないということ。そして私たち自身がそうした「お客様第一」の想いと行動を基軸に、グループにとって必要な変革に勇気をもって取り組み、何としても達成させようという強い決意と行動を通して、自らの成長・発展を遂げる歓びや満足を、グループに集う一人ひとりが味わおうではないかということであります。
 また、3つのキーワードのうち、「スピード」、「イノベーション」については、これまでの私のお話からその重要性は明らかだと思いますが、これに加えて「ネットワーク」という言葉が入っているのは、グループに集う一人ひとり、またグループ企業各社という、いわば「個」が強くなるだけでなく、それらが結びつき、また、さまざまな関係先とのネットワーク、ひろがりを持つことで、グループとしての強みが一層増すということ、そのためには他者の意見にも耳を傾け、相手をよく理解し、また、自分をよく理解してもらうという良きコミュニケーションの関係を作り上げることが重要であると考えたためです。
 私は、本日三菱化学グループのメンバーになった皆さんには、是非とも企業文化の改革を狙ったこのグループ・モットーの実践者・推進者であってほしいと思います。そのために、逆説的な言い方になりますが、一日も早く、三菱化学を理解し、仕事をしっかり覚えて、戦力となっていただきたいと思います。
 以上、われわれを取り巻く環境、そうした中での三菱化学グループにおける取り組みについてお話をしてきましたが、私の挨拶を締めくくるに当たって、最後に私から皆さんに一言メッセージを送りたいと思います。
 皆さんが三菱化学への入社を考えた時、多くの人は丸の内の会社という意識があったと思います。昨年10月に私たちはこの田町に移転しましたので、何か拍子抜けという気持ちを抱いた人もいるかもしれません。
 この田町第一ビルが建っている場所は、時代を遡ってみると、大量の血を流すことなく、体制、構造の変革を実現するという世界でも類のない江戸城の無血開城を決した勝海舟と西郷隆盛の会談が行われた場所であります。江戸から明治という近代日本の大きな転換期に重要な意味を持つ決断が下されたこの地で、また、会社として先に述べたような大きな変革に挑戦しているこの時期に、初めて新入社員の皆さんを迎えることになったというのも、なにか不思議な符合を感じざるを得ません。
 どうか、三菱化学グループという大きなステージで、若い皆さんが持っている才能・エネルギーを、早く、大きく開花させ、自身の成長と共に、会社の変革の最前線を担う人材として活躍して頂くことを切にお願いし、入社式のご挨拶とします。
以 上 
[本件に関するお問い合わせ先]
三菱化学株式会社 広報・IR室
TEL 03-6414-3730


ご参考

平成16年入社式新入社員出席者数 54名
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