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ニュースリリース 2002
平成14年11月6日
小型診断装置「PATHFAST」の開発について
三菱化学メディカル株式会社
 三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:冨澤 龍一)の全額出資子会社である三菱化学メディカル株式会社 (本社:茨城県稲敷郡阿見町、社長:盛中 泰洋)は、この度臨床検査・診断分野における小型免疫化学発光装置(商品名:PATHFAST)を新たに開発しました。今月20日からドイツで開催される世界最大規模の医療機器、診断装置・試薬の展示会であるMEDICAに出品する予定です。

 本装置は簡便な操作性、迅速性、高感度、数項目同時処理等を特長とし、近年欧米で急速に市場が拡大しているPoint of Care Testing(POCT)市場向けに投入される予定です。国内のPOCT市場はイムノクロマト法を中心に市場が拡大していますが、本装置は「イムノクロマト法では達成できない高感度・高性能をPOCT領域で実現する装置」であります。

 欧米においては、心疾患の予知マーカーとして、CK-MB、トロポニン、ミオグロビンのパネル検査が注目されていますが、本装置を使用することで、これらの3項目を同時に15分前後で検出可能となります。必要な試薬は全て1本のカートリッジに充填され、またバーコードにより検量線などの試薬情報を読み込ませるため、検体を入れたカートリッジを機器に装填してスタートボタンを押せば、一定時間後に測定結果が自動的に打ち出されます。測定の迅速性に加え、操作者を選ばない簡便性ゆえ、欧米ではDoctor's office、日本では診療所、夜間緊急用として広汎な市場で利用されることが期待されます。

 装置開発・試薬開発にあたっては三菱化学および三菱化学メディカルが持つ測定原理に関する基本技術・特許、両社がこれまでに培ってきた試薬開発に関する広範な技術やノウハウ、ネットワークをフル活用しPOCT市場で求められている最高性能の機器・試薬と考えられます。POCT市場でのパネル検査は心疾患分野だけでなく、不妊治療領域、血液凝固、種々の感染症の各領域でも拡大しており、これらの分野に対応した試薬開発も積極的に行っていく予定です。

 三菱化学メディカルでは、本装置をグローバル展開の核として捉え、既に三菱化学ヨーロッパ(ドイツ)に専任者を配置し、EU各国での詳細な市場調査・販売ルートの選定を行っています。2004年の中旬を目処に日本・EU・米国での同時発売を予定しています。

なお、三菱化学メディカルの製品の国内における販売は、総代理店である株式会社ダイアヤトロン(本社:東京都千代田区、社長:内藤 修)が行っています。
以 上 
[本件に関するお問い合わせ先]
三菱化学株式会社 広報・IR室
TEL 03-3283-6274

ご参考

用語の説明

1. Point of Care Test (POCT) とは、
次のような状況で使用される機器・試薬の市場です。
 1) 外来等で患者の目の前で行う
 2) 緊急検査室で手術前後に行う
 3) 病棟でベッドサイドで行う
 4) またPOCTでは迅速・簡便・小型が求められます

2.「イムノクロマト法」とは、
ろ紙に検体を垂らし測定します。特別な装置は不要ですが、高感度を要求される項目には不適です。大量検体処理にも不利と言われています。

3.CK-MBとは、
クレアチニンキナーゼ心筋型。心筋の障害で血中に放出される酵素の一種。

4. トロポニンとは、
心臓および骨格筋の筋原線維を構成する蛋白で、急性心筋梗塞時に血液中に放出されます。

5. ミオグロビンとは、
筋肉中に酸素を取り込む蛋白質。心筋梗塞等において早期に血液中に逸脱します。

6.パネル検査とは、
上記3,4,5のように結果を組み合わせて解析することで心疾患の早期診断、リスクを把握できます。このように単独項目では診断が困難な場合でも複数項目を同時に解析することで診断の精度が向上します。このような検査をパネル検査と総称しています。
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