三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、社長:佐々木幹夫)の主催するナノテクノロジー投資ファンド「ナノテクパートナーズ一号投資事業有限責任組合(以下「NTP」)」と三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:正野寛治)とは、本年夏に、21世紀の夢の素材と言われる「フラーレン」の本格的な商業生産を開始することで基本合意しておりましたが、本日、その合弁会社であるフロンティアカーボン株式会社(本社:東京都中央区、社長:友納茂樹、以下「FCC社」)が発足いたしました。今後、FCC社は、フラーレンの大量生産、低価格化を世界で初めて実現し、さらにフラーレン、カーボンナノチューブを用いた高付加価値ナノカーボン製品の開発及び新規事業開発並びにナノカーボンの製造及び供給における世界のトップ企業を目指してまいります。
フラーレンは、炭素原子がサッカーボール状に配列された構造を持つ物質で、光線力学療法を利用した抗癌剤、抗エイズ剤などの医薬品、特に皮膚の老化防止効果をもつ化粧品類、長寿命リチウムイオン電池、燃料電池用水素ガス貯蔵、超伝導材料、高機能塗料、超微細粒子人工ダイヤモンドなどの工業用研磨剤など多くの分野での用途開発が進んでおりますが、工業化(実用化)に当たっては、高コストがネックとなっていました。
FCC社は、米国フラーレン・インターナショナル・コーポレーションが保有するフラーレン物質特許を含む三菱商事グループが持つ知的財産、販売力と三菱化学グループが持つカーボンブラック生産技術をベースに、従来の方法では困難とされてきたフラーレンの大量生産と低価格化を実現し、本格的商業化を進めてまいります。具体的には、2002年2月に三菱化学社黒崎事業所(北九州市)内に年産400?sのパイロットプラントを設置し、生産販売を開始する予定です。その後、本格プラントを新たに設置し、生産規模を段階的にスケールアップしていき、2007年頃には年間1,500トン程度の生産能力にまで拡大していく計画です。これにより現在世界で年間約百キロと推定されるフラーレンの生産量が一挙に約一万倍規模にまで拡大し、製造コストも現行の1/10
から 1/100程度になると予想しています。
なお、FCC社は、今後飛躍的発展が見込まれる本事業推進の加速化と拡大を一層図るため、2002年4月を目処にストックオプション制度を導入する予定です。また、将来広く資金を調達すべく株式の公開を検討していきます。
[当社の概要]
| 社名 |
: |
フロンティアカーボン株式会社 |
| 社長 |
: |
友納茂樹(前三菱化学社科学技術戦略室部長) |
| 本社所在地 |
: |
東京都中央区京橋1-8-7 京橋日殖ビル5階 |
| 資本金 |
: |
10億円(三菱化学社50% NTP50%)
(2002年3月迄に23億円まで増資) |
| 発足 |
: |
平成13年12月3日 |
| 事業内容 |
: |
フラーレン等のナノカーボン製品の製造及び販売 |
| 売上高見込 |
: |
約230億円(2007年度) |
| 従業員数 |
: |
約20名(2002年度) |
[NTPの概要]
世界で初めてのフラーレン・カーボンナノチューブを核とするナノテクノロジーの事業化を推進するためのプライベート・エクイティー・ファンド。
| ファンド名 |
: |
ナノテクパートナーズ一号投資事業有限責任組合 |
| ファンド総額 |
: |
72億円(2002年6月迄に150億円程度まで拡大予定) |
| 投資期間 |
: |
5年間 |
| ファンド存続期間 |
: |
原則10年間 |
| 組合員構成 |
: |
組成当初として
ナノテクパートナーズ株式会社
三菱商事株式会社
三菱化学株式会社
本荘ケミカル株式会社 |
| 主な投資対象 |
: |
日本国内外における未上場企業(新規設立含む)
(1) フラーレン/カーボンナノチューブの製造販売会社(当社)
(2) フラーレン/カーボンナノチューブの応用製品の製造販売会社 |
| 目的 |
: |
フラーレン・カーボンナノチューブの製造並びに応用製品の事業化を加速的に推進する目的から、技術面や製造面で有力な企業や個人とも提携し、本ファンドを通じ効率的な事業利益の獲得を狙う。 |
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