| 平成13年8月30日 |
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| 三菱東京製薬梅田工場の移転と土壌浄化に関するお知らせ |
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| 三菱東京製薬株式会社 |
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三菱東京製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:冨澤龍一)梅田工場(東京都足立区、概要別紙)では、東京都が指定した防災都市づくり重点地域「西新井駅西口周辺地域」の中核をなす防災道路(補助138号)が同工場内を貫通する計画であることを受け、同工場の将来計画について検討を進めてまいりました。
その結果、工場敷地のほぼ中央部を貫通する道路計画に協力した場合、従来のような規模での工場操業は行うことができなくなることから、平成15年5月末をもって操業を停止し、いわき工場(福島県いわき市常磐三沢町傾城作1-2)へ移転することといたしました。
こうした状況の下、梅田工場では過去に水銀の使用履歴があることから、土壌汚染調査を自主的に実施いたしました。その結果、水銀に汚染された土壌があることが判明いたしました。
なお、この土壌汚染にともなう地下水汚染の可能性についても調査いたしました結果、現在のところ、敷地外への汚染拡散の可能性はありません。
当社といたしましてはこの結果を踏まえ、近隣の皆様にご安心して頂くよう関係行政当局と充分協議のうえ、万全の対策を講じてまいりたいと存じます。
つきましては、梅田工場移転計画及び土壌の浄化対策について以下のとおりお知らせいたします。
1.梅田工場の移転
梅田工場は、平成15年5月末をもって操業を停止し、いわき工場に移転致します。
この移転により、現在梅田工場で生産している肝・胆・消化機能改善剤「ウルソ」(一般名:ウルソデオキシコール酸)の原薬生産につきましては、いわき工場の製造設備を増強することにより、同工場に生産を集約統合いたします。
梅田工場は、昭和13年にビタミンCを生産する工場として設立されて以来、ビタミンB2やウルソをはじめとする医薬品原薬の製造工場として操業してまいりましたが、いわき工場への生産統合と同時に、65年間の操業にピリオドをうつことになります。
2.土壌調査結果
水銀による土壌汚染について、工場内全域のボーリング調査を実施しました。
土壌調査の結果、過去に水銀を使用していた履歴のある、工場敷地内作業所跡等の表層から深度0.5mの間を中心に土壌の汚染が確認されました (水銀溶出量の最大値:0.13
mg/l)。土壌中水銀溶出量の深度別検出状況は別紙参考資料の表−1に示すとおりです。
また、これにともなう地下水の汚染については、工場内の観測井戸の地下水質を調査した結果、工場敷地内の一部の区域にとどまっていることを確認いたしました。
なお、この調査に際して、水銀以外の物質による汚染も調査いたしましたが、汚染はありませんでした。
3.周辺への影響について
水銀は、地下水への溶解度が低く、土壌に吸着されやすいため、土壌中を移動しにくい性質をもっております。 工場敷地境界の観測井戸の水質調査でいずれも水銀は検出されていないことから、現在のところ、地下水汚染が工場周辺へ拡散する可能性はありません。汚染土壌の敷地外への飛散については、工場内の大部分の敷地がアスファルト等で被覆されております。一部土壌が地表面に露出している部分につきましては、アスファルト被覆や覆土等による飛散防止対策を実施いたしました。
4.推定される汚染原因
梅田工場における水銀の使用は、ビタミンB2の生産開始とともに昭和29年に始まり、昭和48年に水銀を使用しない製法に転換するまで続いておりました。製造に使用した水銀は金属水銀であり、昭和48年以降は一切使用しておりません。
今回の土壌調査結果では、過去に水銀を使用した履歴のある場所(作業所跡)とこれらの場所付近の土壌で盛土された可能性がある範囲で水銀による土壌汚染が確認されました。水銀の使用時期が古く、正確に汚染原因を特定することは困難ですが、汚染された土壌の一部を敷地内の盛土材に用いたために表層付近で土壌汚染が広がったものと推定しております。
5.今後の対策方針
当社といたしましては、この結果を踏まえて梅田工場の移転後、環境省の「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針および運用基準」に準拠し、適正に浄化処理を行うこととしております。
梅田工場の生産を停止する平成15年5月までは、敷地内における地下水質の定期モニタリングによって周辺環境への影響がないことを監視するなどの対策をとることとしております。
その後、本年10月から施行が予定されている東京都の「環境確保条例」に則った調査を実施したうえで、平成16年4月より汚染土壌の浄化対策を実施する予定です。浄化対策の方法としては、汚染土壌を掘削して場外に搬出し、専門の処理業者で処理した上で管理型最終処分場に処分いたします。また、汚染土壌を掘削した跡地については、外部から良質土を搬入し、埋め戻します。これらの浄化対策工事におきましては、周辺環境への影響に十分配慮しながら慎重に工事を進めます。
皆様には、ご心配をおかけいたしますことをお詫び申し上げますとともに、ご理解をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
6.今後のスケジュール
今後のスケジュールについて、以下のように計画しております。
| [1]地下水質定期モニタリング |
: |
継続 |
| [2]梅田工場の生産停止 |
: |
平成 15年 5月 |
| [3]建屋・設備の撤去工事 |
: |
平成 15年 6月〜12月 |
| [4]土壌汚染調査、対策計画の作成 |
: |
平成15年 10月〜16年 3月 |
| [5]浄化対策工事 |
: |
平成16年 4月〜17年 4月 |
7.その他
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| [本件に関するお問い合わせ先] |
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三菱東京製薬株式会社 総務部広報グループ
TEL 03-3283-7905 |
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| [プレスリリースに関するお問い合わせ] |
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三菱東京製薬株式会社 総務部広報グループ
TEL 03-3283-7905 |
三菱化学株式会社 広報室
TEL 03-3283-6274 |
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梅田工場の概要
| [1]工場所在地 |
東京都足立区梅田5丁目25番地4号 |
| [2]工場長 |
根岸徳彦 |
| [3]敷地面積 |
15,664m2 |
| [4]現在の生産品目 |
ウルソデオキシコール酸、ラニムスチン |
| [5]従業員 |
44名(男性39名 女性5名) |
[6]操業履歴
(ビタミンB2関連) |
| 工場設立 |
ビタミンCの生産を開始 |
| 昭和29年 |
ビタミンB2生産開始(水銀使用) |
| 昭和42年 |
ビタミンB2月産10トン |
| 昭和48年 |
製法変更により水銀の使用中止 |
| 平成4年 |
ビタミンB2の合成を停止 |
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図−1 梅田工場敷地内全体配置図

注) 地下水位はKBM(仮基準点)を0としたときの標高(KGM±m)である。
図−2 土壌・地下水状況図
表−1 土壌中水銀溶出量の深度別検出状況
土壌試料
採取深度 |
調査
地点数 |
土壌環境基準超過
地点数 |
最高濃度
(mg/l) |
基準超過倍率
(倍) |
| 表層 |
41 |
21 |
0.13 |
260 |
| 0.3m |
42 |
9 |
0.019 |
38 |
| 0.5m |
44 |
5 |
0.0069 |
14 |
| 1m |
36 |
2 |
0.024 |
14 |
| 2m |
36 |
2 |
0.0063 |
13 |
| 3m |
39 |
0 |
0.00001 |
− |
| 4m |
39 |
1 |
0.0038 |
7.6 |
| 5m |
40 |
1 |
0.0033 |
6.6 |
| 6m |
5 |
0 |
0.00049 |
− |
| 7m |
5 |
1 |
0.0025 |
5.0 |
| 8m |
5 |
0 |
0.00017 |
− |
注)土壌環境基準(溶出量基準値)総水銀:0.0005(mg/l)
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