| 平成13年2月19日 |
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| 欧州現地法人設立のお知らせ |
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| 三菱東京製薬株式会社 |
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三菱東京製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:冨澤龍一)は、当社発足当初に策定した「3ケ年中期計画」に従って、当社が開発した製品について従来の他社へのライセンスアウト中心から、自社申請・自社販売へと切り換えていくための諸施策を推進してまいりました。
こうした中、選択的抗トロンビン剤「ノバスタン」(一般名:アルガトロバン)を、欧州において『ヘパリン起因性血小板減少症(HIT:Heparin-Induced
Thrombocytopenia)患者における血栓症の予防及び治療のための抗凝固剤』の効能での申請準備が整ったため、海外展開の第1歩として、この度その販売承認申請を行う現地法人(100%子会社)を、英国にて設立することといたしました。
今回設立する現地法人は、本年6月以降順次欧州主要国において販売承認申請を行い、それぞれ承認取得後には同法人を通じて自社販売を行うことになります。
| 1.設立時期 |
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本年4月1日設立予定
(「ノバスタン」の販売承認申請時期は、6月の予定) |
| 2.運営体制 |
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現在欧州における海外臨床開発活動を、親会社である三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:正野寛治)の子会社である英国三菱化学社を通じて行っていますが、法人設立後の早い時期に英国三菱化学社籍の開発スタッフ(現在19名)は、この現地法人に統合して一本化を図ることといたします。また、米国においても欧州と同様に現地法人の設立を検討中です。
この現地法人の総務・人事・経理など共通部門業務は、英国三菱化学社に引き続き業務委託して、三菱化学グループの一員として三菱化学社の支援を受けながら運営することとしております。 |
| 3.所要資金の手当 |
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現地法人設立および当面の欧州域内での自社販売拠点の活動のための資金30億円を、当社が出資いたします。当社はこの資金を調達する目的で三菱化学社に対する同額の第三者割当増資を実施いたします。 |
| 4.「ノバスタン」の自社承認申請の意義 |
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当社は、自社オリジンの「ノバスタン」を国際的事業展開の第1号製品と位置づけており、既に北米、アジアなどの諸国で活動を展開しております。
現在のところ、2002年には英国において、また2003年にはドイツにおいて、自社販売を開始する見込みです。
また、HITに続いて「脳梗塞急性期」についても効能追加を予定しております。
欧州以外の地域での展開状況は以下のとおりです。
| (1) |
北米 |
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米国においては、 HITを適応症としてグラクソスミスクライン社(GSK:GlaxoSmithKline, 本社:英国ミドルセックス州)が、一般名「アルガトロバン」(「Argatroban
Injection」)の商品名で昨秋より販売しております。
また今月からは「脳梗塞急性期」を第二の適応症として選択し、導出先のテキサスバイオテクノロジー社(TBC:Texas Biotechnology Corporation,本社:米国テキサス州)と、北米において共同で臨床開発試験(第二相)を開始しました。 |
| (2) |
アジア |
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アジアにおいては、韓国と中国で事業展開を行っております。
韓国では日本国内と同様の慢性動脈閉塞症および脳血栓急性期を適応として2000年に承認を取得し、導出先である現代薬品社(本社:ソウル市)から近々発売され、日本、米国に次ぐ3番目の販売国となる予定です。
中国においては、輸入承認取得のための臨床検証試験を開始しており、早ければ2年以内に発売の見込みです。 |
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| 5.後続する国際的事業展開対象製品 |
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「ノバスタン」に次ぐ国際的事業展開対象製品としては、現在当社のパイプラインにある国内外の開発品目の中から有力なものを、自社開発・自社販売品の候補として選択することとしております。
その他の製品についても当社の「3ケ年中期計画」に基づき、欧米主要医薬メーカーへのライセンス供与と同時に共同販促権を留保するなど、自社販売を視野に入れた取り組みを行ってまいります。
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| 以 上 |
| [本件に関するお問い合わせ先] |
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三菱東京製薬株式会社 総務部広報グループ
TEL 03-3241-7905 |
三菱化学株式会社 広報室
TEL 03-3283-6274 |
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[新会社概要]
| 社 名 |
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MTP Europe Ltd. |
| 所在地 |
: |
Jupiter House, Triton Court, 14 Finsbury Square, London EC2A
1BR,UK |
| 資本金 |
: |
授権資本金 30億円 ( 16,670,000)
払込資本金 180万円( 10,000) |
| 社長 |
: |
大野昭久(現英国三菱化学社 社長) |
[第三者割当増資の概要]
| (1)発行新株式数 |
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6,000株(額面普通株式)
(増資後の発行済株式総数 306,000株) |
| (2)発行価額 |
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1株につき 500,000円
(額面50,000円/株) |
| (3)発行価額の総額 |
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30億円 |
| (4)資本組入額 |
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1株につき 250,000円 |
| (5)資本組入額の総額 |
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15億円
(増資後の資本金 165億円) |
| (6)申込期日・払込期日 |
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4月2日 |
[ノバスタンについて]
| 「ノバスタン」は、血栓形成の最終過程にある物質であるトロンビンの生成を抑制する新薬として当社が開発し、1990年に慢性動脈閉塞症(バージャー病、閉塞性動脈硬化症)を最初の適応症として発売、続いて1996年には脳血栓症急性期(ラクネを除く)などの適応症を追加し、その有効性および安全性が高く評価されています。 |
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