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平成12年7月4日
マサチューセッツ工科大教授のCTO就任について
三菱化学株式会社
  マサチューセッツ工科大教授のCTO就任について
  7/4記者会見・正野社長挨拶文
  ステファノポーラス教授挨拶要旨
  略歴書 ジョージ・ステファノポーラス
  写真 ジョージ・ステファノポーラス

 三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:正野 寛治)は、この度米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の現職教授であるジョージ・ステファノポーラス(George Stephanopoulos)博士をCTO(Chief Technology Officer)・常務執行役員(技術開発室・知的財産部担当)として起用することとしました。  三菱化学グループは、従来からR&TD(技術開発)部門のレベルアップに努めてきておりますが、今後、同部門を、世界的なレベルで競争力ある技術開発集団とし、当社グループのビジネスの21世紀における国際的な規模での継続的な成長実現の推進力とするため、外部からの新鮮な視点も積極的に取り入れ、自らをスピーディーかつ大胆に変革させていくことが必要であると判断し、ステファノポーラス教授の招聘を決定したものです。

 ステファノポーラス教授は、1947年(昭和22年)生まれの53歳で、1974年に米国フロリダ大学大学院博士課程を修了後、ミネソタ大学教授等を経て、1984年にMITの化学工学科教授に就任しています。大学で研究及び学生の指導に当たる傍ら、国連工業開発機関や数々の企業のコンサルタント、各種国際会議での議長役を務める等、国際舞台で幅広く活躍しています。また、数々の研究賞・論文賞受賞、ロシア技術アカデミー外国会員選出、名誉講師就任等、多方面でその功績が認められており、昨年には、米国で最も権威ある学術団体の一つとされるナショナルアカデミー・オブ・エンジニアリングの会員に選出されるなど、化学工学分野における世界で著名な研究者のひとりです。

 同教授は、就任後、主に三菱化学の本社に常駐して、三菱化学グループのR&TDについて、現状の評価、解析を行った上で、今後の戦略を取締役会に提案しながら、その実現に向けた実行計画を執行、管理し、三菱化学グループの事業とR&TDとの総合的な連携を図り、シナジー効果を発揮させていく予定です。

 三菱化学グループは、新たなCTOのもとで、R&TDについて、グループの人的資源、体制、技術等を活用して大胆な自己改革を行うとともに、全世界的レベルで、優秀な人材の採用、最先端技術を有するべンチャーとの提携、大学や研究機関との提携、他の化学企業との提携等についても一層積極的に推進してまいります。


7/4記者会見・正野社長挨拶文

 本日、皆さんに、ジョージ・ステファノポーラス教授を当社グループのCTOとしてご紹介できることは、三菱化学グループとして、また私自身としても、大いに喜びとするところであります。

 先生は、お手許の資料の通り、これまで数多くの輝かしい成果を修めてこられ、化学工学分野における世界で最も著名な研究者のひとりでいらっしゃいます。当社も、プロセスシステム工学が急速に進歩した80年代後半から、その分野で第一人者である先生に、研究者を受け入れて頂いたり、事業所を訪問頂く等ご指導を頂いてきました。さらに、本年三菱化学生命科学研究所の技術評価委員会をMITの利根川教授はじめ7名の先生方で開催した際にも、先生にリーダーを引き受けて頂いております。先生が84年以来教授を務めておられるMITとも、この数年間水島でMITの学生研修としてのサマースクールを実施頂いたり、先端分野における共同研究を行う等良好な関係を続けさせて頂いております。このたび、MITの応諾も得て、2年間にわたり、当社に常駐して頂いて、CTOとして、技術開発部門、いわゆるR&TD部門を統轄・指揮頂くことになりました。

 三菱化学グループの幅広い事業分野に関連する技術は、急速な進歩を遂げており、R&TDも変革を続けています。また、国際化の進展により、他の企業、研究機関、大学、ベンチャー企業等との新しい形での連携が必要となってきています。当社グループを発展させ、世界的な規模で活躍できる真の国際企業としていくためには、当社グループのR&TD部門をスピーディかつ大胆に変革させて、世界的なレベルにおいて競争力ある技術開発集団とすることが不可欠であります。今回、先生を招聘することを決意したのは、まさにこのためであり、当社グループのR&TD部門を、21世紀における当社グループ成長のための強力な推進力とすることを狙ったものであります。先生には、是非とも腕を振るって頂きたいと期待しております。

(三菱化学(株)取締役社長 正野 寛治)


ステファノポーラス教授挨拶要旨

 私は、この度三菱化学(株)の正野社長及び取締役会から、三菱化学グループのCTOに招聘頂くという、大変な名誉に与りました。これは、一人では到底成し得ない大任であることを十分承知した上で、謹んで引き受けさせて頂きました。しかしながら、私は、与えられた使命を達成することに全力を傾けるつもりであることを、正野社長、取締役会メンバー及びMCCの新しい同僚達に約束いたします。また三菱化学の全R&TDメンバーのお力添えを得て、私の使命を必ず成就して参る所存です。  本日は、取締役会に提案するR&TD戦略の詳細をご説明する場ではありませんが、近い内にこれらの事項についてより詳しくお話できる機会があると存じます。

 正野社長からは、三菱化学が目指す将来の基本的方向性について、明確に伺っております。それによれば、基本方針は、「三菱化学グループのR-D-E(研究開発とエンジニアリング)を、世界的なレベルにおいて競争力ある技術開発集団とし、グループのビジネスの国際的な規模での持続的な成長実現の推進力としていく」ことにあります。

 このビジョンを達成するため、私は、自分の使命を以下のような目標として考えています。
a. 三菱化学のR&TD部門を、グループの各企業の事業目標に合致させ、さらに拡大していけるようにする。
b. R&TD部門を通して、グループ内の様々なビジネス間にシナジー効果を発揮させ、顧客ニーズにより良く応え、新しい製品を開発し、三菱化学グループ全体の付加価値チェーンを強化することにより、連結ベースの収益性を高める。R&TD部門を通して、グループ内の様々なビジネス間にシナジー効果を発揮させ、顧客ニーズにより良く応え、新しい製品を開発し、三菱化学グループ全体の付加価値チェーンを強化することにより、連結ベースの収益性を高める。
c. ビジネスアライアンスを通して他の企業の知的財産を利用しながら、現在及び将来の三菱化学グループの知的財産を、ビジネス拡大の源泉へと転換する。
d. 三菱化学グループ全体のR&TD部門が、コーポレートのR&TD目標に対して、迅 速で融通性と責任あり、かつ効果的な対応ができるように運営していく。
e. 三菱化学グループを科学、技術、エンジニアリングにおける現代の進歩の先駆けとし、他の化学会社に対して別格の優位性を持たせるようなR&TDプログラムを明確にする。
f. 世界の一流大学・研究所、国際的規模の新しいベンチャー企業との連携網を常にオープンに保つ。
g. 高い目標を達成するためにはR&TDの人材が財産であることから、グループは、最高の人材を採用し、革新的な人材に諮問し、全R&TD活動において最高水準を維持するとともに、高品質の労働条件と研究機会を提供する。
h. 三菱化学グループのR&TDセンターに、積極的で成長重視型、外向きの文化風土を維持、育成する。

以上の通り、三菱化学のような世界に広がる企業のR-D-E部門は、今後グループ企業を補佐する部門ではなく、むしろ「持続的な成長実現の強力な推進力」と考えるべきです。実際、過去10年の化学産業と、いわゆるハイテク産業間の成長格差を見ますと、「化学産業は、積極的なR&TD方策を実行するのではなく、単なる補助としか見ていなかったために、成長の仕方を忘れてしまった」と言うことができます。三菱化学は、この流れを変え、自らを「知識創出型企業」とすることを決意しました。

 私は、私を信頼し、化学産業のビジネスにおけるR&TDの役割を改革することとなる、画期的な新しい方向に向け三菱化学のR&TD部門を率いて参る機会を与えてくれた三浦会長、正野社長及び取締役会メンバーに心から感謝申し上げます。


略 歴 書: ジョージ・ステファノポーラス

生年月日:1947年(昭和22年)6月1日(53歳)
出生地:ギリシャ共和国(現在アメリカ合衆国籍)

1.学歴
1970年   アテネ国立工業大学(ギリシャ)
化学工学科卒業
1971年   マクマスター大学(カナダ)
化学工学科修士課程修了
1974年   フロリダ大学化学工学科(米国)
化学工学科博士課程修了


2.大学職歴
1970-1971年   マクマスター大学研究・教育助手
1970-1974年   フロリダ大学研究・教育助手
1974-1977年   ミネソタ大学(米国)化学工学科助教授
1977-1980年       同        準教授
1980-1983年       同        教授
1980-1984年   アテネ国立工業大学教授
1984-現在   マサチューセッツ工科大学化学
工学科教授
1984-1989年   化学工学科教授(J.R.メアス)
1987-現在   プロセス工学インテリジェントシステム
研究所ディレクター
1989-1993年   化学工学科教授
(リーダーズ・オブ・マニファクチャリング)
1992-現在   化学工学科教授(アーサー D リトル)


3.受賞暦
ミネソタ大学、G.テイラー教師賞 1977
カミーユ&ヘンリー・ドレフェス学術賞 1977
米国化学工学会、アラン P コルバン優秀研究賞 1982
米国工学教育協会、カーティス・マグロウ研究賞 1986
「コンピューターズ&ケミカルエンジニアリング」
誌最優秀論文賞 1987、1992
フロリダ大学、R.W.ファーン傑出校友賞 1989
ロシア科学技術アカデミー外国会員 1991
米国化学工学会、化学工学コンピュータ賞 1993
第14回欧州サイバネティックスとシステム研究会議、
デザインとシステム部門最優秀論文賞 1998
ナショナルアカデミー・オブ・エンジニアリング会員 1999

4.所属団体
米国化学工学会、米国化学会、米国人工知能学会、米国工学教育協会
ギリシャ技術者協会
CACHEコーポレーション評議員
米国化学工学会ツインシティ支部副会長
米国化学工学会プログラミンググループ副会長
自動制御会議 米国化学工学会代表 1979-1980
ミネソタ大学、制御科学センター及び情報科学センター委員
プロセスシステム工学国際プログラミング委員会 1982,85,88,91
欧州科学技術者による化学工学におけるコンピュータ部会 1982-4
国連工業開発機関コンサルタント、諮問委員
組織プログラム委員 1981,86,87,89
米国化学工学会CAST部会代表
IFACシンポジウム、国際プログラミング委員会議長 1992
第1回プロセスエンジニアリングにおけるインテリジェントシステム会議議長 1995
ESCAPE会議、プログラミング議長(ギリシャ・ロードス島) 1996
DYCOPS−6、プログラミング議長(韓国・済州島)2001(予定)
第4回IFACワークショップ「化学装置業界におけるオンライン上の誤作動防止及び管理」、 プログラミング副議長(韓国・ソウル市) 2001(予定)

5.技術評価委員会
・三菱化学(株) ・ダウケミカル社

6.企業コンサルタント等
・コンウェッド社 ・コントロールデータ社
・UCC社 ・エクソン社
・ICI社 ・千代田化工建設(株)
・ギリシャ経済研究計画センター ・モダー社
・シェル社 ・アスペン テクノロジー社
・デュポン社 ・NASA
・三菱化学(株) ・メトバ社
・ハネウェル社 ・イーストマン コダック社
・モービルR&D社 ・(株)ジャパンエナジー
以 上 
[本件に関するお問い合わせ先]
三菱化学株式会社 広報室
TEL 03-3283-6254
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