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ニュースリリース 1999
平成11年5月20日
重合型ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーの共同開発による新製品の発売について
三菱化学株式会社
日本ポリケム株式会社
 三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:三浦 昭)と日本ポリケム株式会社(本社:東京都千代田区、社長:牧野 新)は、新しいタイプのポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)の共同開発を行ってまいりましたが、今般、強度、柔軟性等に優れた新タイプのTPOの開発に成功し、その商品化の第一段として、この6月、三菱化学社から重合型TPO「ゼラスTM」(Zelas)5000シリーズを発売することと致しました。

 従来型のTPOは、ポリプロピレン中にエチレン・プロピレンゴムを混練機で機械的に分散複合化して製造するコンパウンド型TPOですが、今回両社が開発に成功したのは、エチレン及びプロピレンを直接反応させることによって製造する重合型TPOです。重合によりプロピレン中に多量のエチレン・プロピレンゴムを導入するには種々の技術上の困難がありますが、今回、日本ポリケム社の有するブロックポリプロピレン製造技術と触媒技術を高度化することで、それを可能としました。重合型TPOは、コンパウンド型のTPOと比較して、ゴムの分散粒径が1オーダー小さくかつ均一にすることができ、強度をはじめ種々の優れた特性を持っています。

 その開発成果の第一段として、この6月、三菱化学社から重合型TPO「ゼラスTM」5000シリーズを発売致します。主な概要は次の通りです。

1. 商品名: 「ゼラスTM」(Zelas)5000シリーズ
2. 主な特長:
(1) 曲げ弾性率300MPaと柔軟性に優れています。
(2) ハード部にポリプロピレンホモポリマーが使われていることから、ポリプロピレンと同等の融点(170度)を持ち耐熱性に優れています。
(3) ソフト部として、高分子量のエチレン・プロピレンゴムが均一分散しており、柔軟性、強度、低温特性に優れています。
(4) コンパウンド型TPOに比べて強度が30%アップしています。
3. 主な用途: 自動車部品、建築・土木資材、家電・OA部品、日用雑貨部品

 三菱化学社は、既にポリオレフィンン系熱可塑性エラストマーとしてコンパウンド型TPO「サーモラン」を上市していますが、その周辺需要や他樹脂の代替需要の開拓を行い、数年後で30億円の売上げを目標としています。

 なお、三菱化学社と日本ポリケム社は、今後とも半透明タイプや透明タイプを含む重合型TPOの共同開発を行い、開発の成果については、随時上市していく予定です。


以 上 
[本件に関するお問い合わせ先]
三菱化学株式会社 広報室
TEL 03-3283-6274
日本ポリケム株式会社 総務部
TEL 03-3287-8010


ご参考

TPO: ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー
ブロックポリプロピレン: 耐衝撃性エラストマー
ハード部: 熱可塑性エラストマーの強度物性、成形加工性を担う部分
TPOで言えばポリプロピレン
ソフト部: 熱可塑性エラストマーの柔軟性、ゴム的な性能を担う部分
MPa: 弾性率の単位
PPポリマーで弾性率1300〜1900程度
低密度ポリプロピレンで弾性率200〜300程度
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