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ニュースリリース 1998
平成10年3月30日
排ガス中全有機ハロゲン類(ダイオキシン類の代替指標)測定システムの発売について
三菱化学株式会社
株式会社ダイアインスツルメンツ
 三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:三浦 昭)と株式会社ダイアインスツルメンツ(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:長谷川 大美)とは、排ガス中の全有機ハロゲン類(ダイオキシン類TEQ測定の代替指標)を簡単かつ迅速に測定するシステムを開発し、この4月から発売することと致します。

 1997年1月に厚生省から「ゴミ処理に係わるダイオキシン類発生防止等ガイドライン」が発表され、また、同年12月には大気汚染防止法の政令が改正されるなど、排ガス中のダイオキシン類の濃度管理を行う必要が高まっております。
ダイオキシン類の濃度管理にあたっては、もっとも毒性の高い2,3,7,8-四塩化ベンゾ-p-ダイオキシン(2,3,7,8-TCDD)を基準として、これ以外のダイオキシン類の毒性を2,3,7,8-TCDDの毒性に等価量換算したTEQという指標で管理しています。

 厚生省のダイオキシン類測定マニュアルによる測定法は、(1)試料の採取、(2)ダイオキシン類の有機溶媒による抽出と濃縮、(3)分析時に妨害する共存物質を除去するアルミナ、シリカカラムによる精製、(4)高分解能GC/MSによる分離定量の順に行われます。
この方法では、(1)では吸収瓶の段数が多い、(2)では大量の溶媒を使用、(3)ではカラムの調整が煩雑、(4)では分析装置が非常に高価である等、全操作を通じて多大な費用と時間を要し、また熟練を必要とするため、より簡便なダイオキシン類のTEQ濃度の測定法が望まれていました。

 三菱化学社とダイアインスツルメンツ社とは、ダイオキシン類のTEQ濃度と全有機ハロゲン類の濃度との相関性が高いという点に着目して、より迅速かつ簡便に排ガス中のダイオキシン類のTEQ濃度を推定するシステムを開発致しました。
全有機ハロゲンとダイオキシン類合計濃度、またダイオキシン類合計濃度とTEQ濃度の間には、それぞれ相関関係が高いことが知られており、その関係を利用して、全有機ハロゲンの濃度を測定することにより、ダイオキシン類のTEQ濃度を推定するものです。

 今回開発致しましたシステムで全有機ハロゲンの濃度を測定するにあたっては、有機ハロゲンの吸着性の高い特殊処理した「活性炭カラム」を使用した簡易捕集装置を用いて試料の採取を行い、ダイアインスツルメンツ製の「全有機ハロゲン分析装置TOX−100型」を使用することにより、ダイオキシン類の代替指標として有効な有機ハロゲンを簡易に測定することができます。
この方法により、従来のダイオキシン類TEQを直接測定する方法に比べて、飛躍的な時間の短縮(試料採取時間及び分析時間の削減に加え、抽出、濃縮及び精製工程が不要となる)と分析費用の削減を達成いたしました。

 なお、本測定システムの販売は、4月から三菱化学社の100%子会社であるダイアインスツルメンツ社が行う予定です。更に、高性能ダイオキシン吸着用活性炭(粉末、ペレットタイプ)を製造・販売している三菱化学社の販売店網でも本システムを販売していく予定です。
以 上 
[本件に関するお問い合わせ先]
株式会社ダイアインスツルメンツ
TEL 03-5484-3946


ご参考
毒性等量(TEQ:Toxic Equivalents)
ダイオキシン類は多くの異性体を持ち、それぞれ毒性の強さが異なる。
異性体の中でも最も毒性の強い2,3,7,8-TCDDの毒性を1として、各異性体の毒性を毒性等価係数(TEF)により、換算した量。
各異性体ごとに濃度とTEFの積を求め、これを総和したものをダイオキシン類濃度のTEQ換算値という。
TEqとも標記する。
 
毒性等価係数(TEF:Toxicity Equivalency Factor)
ダイオキシン類の異性体の名で最も毒性の強い2,3,7,8-TCDDの毒性を1としたときの各異性体ごとの毒性の強さを表した値。
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