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ニュースリリース 1997
平成9年8月20日
インドにおけるPTA(高純度テレフタル酸)事業計画および当社ポリエステル事業戦略について
三菱化学株式会社
 三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区 社長:三浦 昭)は、平成9年3月12日に発表いたしましたインドにおける高純度テレフタル酸(PTA)事業化計画について最終事業概要を別記の通りまとめ、皆様に御報告申し上げます。
(添付別紙1をご参照下さい)

 当社のPTA事業は国内(黒崎・松山)韓国(三南石油化学)インドネシア(バクリー化成)という3拠点を既に持ち、今回のインド計画をもって4拠点化を実現することになりますが、生産設備の需要地立地こそがPTA事業の競争力の基盤であるという考えに立ち、各拠点を核とする需要地域での事業展開を推進していきます。これにより技術のみならず規模のうえでも世界有数のPTA事業会社としての地位を確立することになるものと考えております。

 同時に当社が保有するPTA生産技術については、コスト削減等の技術改良を進め、今後の海外等への大型技術ライセンスへの対応も可能となっております。既に数件の技術供与に関する交渉も進行中でございます。

 一方、ポリエステル川下分野におきましては、当社および日本エステル社、越前ポリマー社、日本ユニペット社、バクリー化成社の能力をあわせ、約44万トンのポリエステル重合能力を有し、主にボトル用・フィルム用のポリエステル・レジン事業を強化してきております。特にボトル用については、PETボトルの著しい需要伸張の状況に対応するため、現状当社グループ計13万トンの能力を、新増設・買収等により今世紀中には20万トン以上に引き上げ、アジアのトップメーカーを目指します。

 当社は、3大合成繊維の原料を擁する世界で唯一のメーカとして、またポリエステル主原料であるPTA・EG(エチレングリコール)両方を持つメーカーとして、それぞれの戦略と整合性を持ちながら、かつ川下分野においても、その展開を強力に推進することで、世界有数のポリエステルメーカーとしての地位を確固たるものとすべく取り組んでまいります。

<添付資料>
以 上 
[本件に関するお問い合わせ先]
三菱化学株式会社 広報調査室
TEL 03-3283-6274


(別紙1)インド・高純度テレフタル酸(PTA)事業化計画:基礎資料

●製 品 名 : 高純度テレフタル酸
(PTA=Purified Terephthalic Acid)
●能   力 : 35万トン/年
●技   術 : 三菱化学自社技術
●現地事業会社の社名 : MCC PTA INDIA Corp. Private Limited
 (仮称)
●資 本 金 : 1.5億 US$
(約170億円)
●現地法人への出資比率 :
三菱化学 58%
WBIDC 5% (*)
三菱商事 9%
日商岩井 8%
トーメン 5%
住金物産 2%
現地資本ほか 13%
(*)West Bengal Industrial Development Corporation Limited
(ウエストベンガル州産業開発公社)
●本 社 : ウエスト・ベンガル州カルカッタ
●工 場 : ウエスト・ベンガル州
ハルディア工業団地
(立地場所は別紙略地図の通り)
●着 工 : 1997年(平成9年)9月 予定
●完 成 : 1999年(平成11年)末 予定
●エンジニアリング : 三菱重工業株式会社
●総投資金額 : 約3.8億ドル(約420億円)
●従業員数 : 約600名
(ピーク時の日本人要員48名)



(別紙2)テレフタル酸事業・製造設備能力


*97年末段階での世界でのPTA生産能力総計は約1300万トン/年うち三菱化学グループ の能力は約220万トン/年で17%の能力シェアこれはAMOCOグループに次いで世界 第2位。
 アジアで見ると当社グループは25%の能力シェアとなりアジアでは第1位となる。
(当社調査による)


(別紙3)ポリエステル関連事業展開




(別紙4)用語解説

【PET】 PolyEthylene Terephthalate(ポリエチレンテレフタレート)の略。PETは高純度テレフタル酸(PTA)・エチレングリコール(EG)を主原料として製造されます。

従来から言葉としてお馴染みの「ポリエステル」も、実はこのPETのことであり、<PET=ポリエステル>と理解いただいて結構です。
【PTA/QTA/DMT】
当社のテレフタル酸は自社技術で製造されていますが、その製法は2つあります。
●工程1:パラキシレンに酢酸と触媒を混合して、高温高圧条件で空気を吹き込み酸化させて
●工程2:工程1で出来たテレフタル酸を精製し、純度を高める
上記の二段階の工程を経て製造されるものを当社ではPTA、工程1をより精密なものにして、工程2の精製工程を省略する(一段酸化法)ものをQTAと呼んでいます。
またPETの原料としてテレフタル酸を使用するかわりにジメチルテレフタレート(DMT)を使用する製法もあり、当社ではDMTの製造も行っております。
【PET=ポリエステルの重合】
テレフタル酸等+エチレングリコールの重合でPETは製造されますが、用途によって重合の要領が幾分変わってきます。
【フィルム用】 包装材料、オーディオ・ビデオテープのベースフィルムなどに使用されます。
【ボトル用】 PETボトルでおなじみ。各種飲料水容器、醤油や化粧品などの容器にも使用されています。最近は小型容器の解禁もあいまってPETの用途の中でも需要伸張の著しい分野であります。
【繊維用】 ポリエステル繊維。形状記憶シャツも、ポリエステル繊維でつくられています。
【A−PETシート】
Amorphous PET Sheet(非晶性PETシート)のこと。
主に食品容器分野で使用されています。例えばたまごの包装パック、コンビニ・スーパーなどで売られているお総菜を入れた容器など。光沢のある透明性や衝撃強度の部分が評価され、需要を伸ばしております。
【EVOH】 エチレンビニルアルコール共重合樹脂の略称。
包装材、フィルム、ボトルなどのPET製品にラミネートする形で使用され、ガスバリア性(密閉性)、食品保存性を発揮します
以  上


(別紙5)三菱化学ポリエステル原料事業・海外展開(図)



(別紙6)三菱化学グループ・ポリエステル重合設備拠点(図)



(別紙7)三菱化学−ヘキストのポリエステルフィルム事業・世界3極体制(図)

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