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ニュースリリース 2015
平成27年10月29日
プロデザイナーへの第一歩、卒業制作の日本一を競うコンペティション
MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 2015
受賞作品決定
12月5日(土)〜8日(火)、東京国際フォーラムにて「受賞作品展」を開催
三菱化学株式会社

 未来の一流デザイナーを目指す学生の優れた“卒業制作”を表彰する『MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 2015』(主催:MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD実行委員会、委員長:水野誠一、特別協賛:三菱化学株式会社、協力:株式会社三菱ケミカルホールディングス)の受賞作品が決定いたしました。
 
 通算15回目となる今年度は、デザインを専攻する全国の学生から合計177点にのぼる意欲的な作品が寄せられました。審査員長の水野誠一(ソシアル・プロデューサー)ほか、デザイン・アート・学術分野の最前線で活躍する第一人者(石井幹子、向井周太郎、柏木博、河原敏文、坂井直樹、都築響一、日比野克彦、茂木健一郎)で構成される審査員に、冨澤龍一(株式会社三菱ケミカルホールディングス 特別顧問、三菱化学株式会社 特別顧問)を加えた総勢10名による厳正なる審査の結果、個性豊かでバラエティーに富んだ全13点の受賞作品が選出されました。(資料1-4参照)

大賞作品
 
 大賞を受賞したのは、孫思嘉さん(武蔵野美術大学大学院修了)の『「14:31pm.2013.7.3」-in Tamagawa Aqueduct』です。作者自身が 玉川上水沿いで体験した、ある特定の1分間の時間と空間を観測対象として、その場における視覚、触覚、聴覚、嗅覚の4つの感覚を微分化し再構築した、独創的なノーテーション作品です。テーマ設定から情報収集、分析、最終的な造形創出までの一連の流れに、作者の特別な感覚と感性、表現力が示されており、卒業制作として根気強く丁寧に、徹底した姿勢で取り組んだ様子が伺える点でも、  大賞にふさわしい作品です。 

 このほか、佳作2点、MITSUBISHI CHEMICAL賞1点、審査員特別賞9点が選出されました。いずれも瑞々しい感性に溢れる作品です。受賞者には、12月7日(月)、東京国際フォーラムにて実施される授賞式にて、賞金(大賞100万円、佳作・MITSUBISHI CHEMICAL賞各30万円)ほか、賞牌が授与されます。また同会場内B1Fロビーギャラリーにて、12月5日(土)から8日(火)まで、受賞作品を一堂に集めた受賞作品展を次の通り開催いたします。

MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 2015 受賞作品展
会期:
会場:
住所: 
入場: 
12月5日(土)〜8日(火) 11:00〜19:00 (12月7日(月)は20:00まで)
東京国際フォーラム ガラス棟 B1F ロビーギャラリー
東京都千代田区丸の内3-5-1 TEL:03-5221-9000(代表)
無料
以上
 
[本件に関するお問い合わせ先]
株式会社三菱ケミカルホールディングス 広報・IR室
TEL 03-6748-7140
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別紙

【資料1】

受賞結果一覧
賞(賞典) 作品名 作者 出身校
大賞
(賞牌・賞金100万円)
「14:31pm.2013.7.3」
-in Tamagawa Aqueduct
孫 思嘉
(ソン シカ)
武蔵野美術大学大学院
造形研究科 デザイン専攻
佳作
(賞牌・賞金30万円)
ある豆の話 田嶋 晃子
(タジマ アキコ)
東京芸術大学
美術学部 デザイン科
Sense of Field 佐藤 仁美
(サトウ ヒトミ)
武蔵野美術大学大学院
造形研究科 デザイン専攻
MITSUBISHI
CHEMICAL賞
(賞牌・賞金30万円)
Design for living better. 堀越 真魚
(ホリコシ マオ)
京都精華大学
デザイン学部
プロダクトデザイン学科
審査員特別賞
水野誠一賞
(賞牌)
家具を葺く 望月 和也
(モチヅキ カズヤ)
東京藝術大学大学院
美術研究科 デザイン専攻
石井幹子賞
(賞牌)
滲むことば 入佐 巴
(イリサ トモエ)
武蔵野美術大学
造形学部
視覚伝達デザイン学科
榮久庵憲司賞*
(賞牌)
MOON 福井 勝一
(フクイ ショウイチ)
九州大学
芸術工学部
工業設計学科
向井周太郎
(賞牌)
金魚 加藤 美帆
(カトウ ミホ)
武蔵野美術大学
造形学部
基礎デザイン学科
柏木博賞
(賞牌)
Trace of Motion 三谷 直樹
(ミタニ ナオキ)
京都工芸繊維大学
工芸科学部
造形工学課程
河原敏文賞
(賞牌)
rhythmos 上野 陸
(ウエノ リク)
多摩美術大学
美術学部
情報デザイン学科
坂井直樹賞
(賞牌)
Lotti -道具をまとめて
運んで出先で楽しめる
小さな乗り物-
森川 優
(モリカワ ユウ)
成安造形大学
芸術学部 芸術学科
都築響一賞・
茂木健一郎賞
(賞牌)
undergo 八島 良子
(ヤシマ リョウコ)
武蔵野美術大学
造形学部
空間演出デザイン学科
日比野克彦賞
(賞牌)
BORO (2014, Japan) 溝部 みすず
(ミゾベ ミスズ)
多摩美術大学
美術学部
生産デザイン学科
※審査員特別賞 榮久庵憲司賞は、審査員一同で選定いたしました。

【資料2】

大賞
作者: 孫 思嘉 (武蔵野美術大学大学院 造形研究科 デザイン専攻 修了)
作品名:  「14:31pm.2013.7.3」-in Tamagawa Aqueduct
作品概要: 視覚、触覚、聴覚、嗅覚という四つの感覚について、玉川上水沿いで私が経験した一分間の「時間+空間」を「世界体験の神経細胞(セル)」として分析した。一つひとつの「セル」は、一分間における視覚、触覚、聴覚、嗅覚の最小単位の変化を表現しており、これらと向き合う人は、見る、触れる、聞く、嗅ぐといった行為によって、「微分された世界」を感じさせられる。新しい伝達の可能性を探す、立体的な実験作品である。
 

佳作
作者: 田嶋 晃子 (東京芸術大学 美術学部 デザイン科 卒業)
作品名: ある豆の話
作品概要: あなたはチョコレートを食べたことがあるだろうか?大抵の人が、「はい」と答えるだろう。しかしこの身近なお菓子が、どのような原料から作られているか、生産者はどのような人で、今までどのように食べられてきたのか、あなたはご存じだろうか。この作品は、華やかなチョコレート文化の裏側に隠れた歴史を拾い上げ、まとめた絵本である。食べ物を「食べる」とはどういうことなのか、それを考えるきっかけの1冊となれば光栄だ。
 

佳作
作者: 佐藤 仁美 (武蔵野美術大学大学院 造形研究科 デザイン専攻 修了)
作品名: Sense of Field
作品概要: 光の「ゆらぎ」を見ていると、さまざまな自然の光を連想することができる。たとえば水面の漣、木漏れ日、雲間に見える光などがある。私たちはそれらに魅力を感じる。光の「ゆらぎ」を観察しているうちに、人工的な媒体を通した光でも自然の光を感じることができるのではないか。本作品では、単に「ゆらぎ」の美しさを表したいのではない。時間が経つにつれて身体が自然のリズムを掴み、光の中で「ゆらぎ」と一体となることを感じてもらいたい。
 

MITSUBISHI CHEMICAL賞
作者: 堀越 真魚 (京都精華大学 デザイン学部 プロダクトデザイン学科 卒業)
作品名: Design for living better.
作品概要: 僕の卒業制作のテーマは、人々の生活を少しだけ便利にするアイデアを具現化することです。それはデザインをもって、個々の足元から「より良く生きる」を摸索する試みです。今回作った作品は、僕がタンザニアで生活し、その日常の中で閃いたアイデアを単純に形にしたモノです。ほんの少しのアイデアで何かが良い方向に変わっていく。その最初のきっかけとしてこの作品たちが生きていけば、僕の卒業制作は成功だといえるでしょう。
 

水野誠一賞
作者: 望月 和也 (東京藝術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻 修了)
作品名: 家具を葺く
作品概要: 自然素材による伝統的茅葺屋根はかつて人々の生活を支えてきた。現代では生産効率、耐久性の高い素材がそれに替わり、伝統的な屋根は歴史的文化財になりつつある。しかし、これらのリサーチを重ねることで、自然素材で作られる伝統的屋根には、現代の建築やプロダクトとは異なる、五感や記憶を呼び覚ます力があることを実感した。そこで伝統的屋根工法を屋根ではない新しいかたちでいま一度身近に感じ、再発見をすることをコンセプトとして家具を制作した。
 

石井幹子賞
作者: 入佐 巴 (武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科 卒業)
作品名: 滲むことば
作品概要: 本作品は、縦糸と緯糸が重なることで滲む見え方をする文字を作り、編み合わせて文章にしたグラフィック作品です。私は福岡県の伝統工芸である「久留米絣」の織元に取材を行いました。絣の美しさ、媒体としての価値を学ぶと同時に、手織り工芸の縮小という現実を知りました。手織り工芸の光と闇を表現したことばを、より多くの人々に伝えるために欧文に落とし込み、自らの手で編み、縦2.5m、横6m程の巨大な文様を制作しました。
 

榮久庵憲司賞 ※審査員一同で選定
作者: 福井 勝一 (九州大学 芸術工学部 工業設計学科 卒業)
作品名: MOON
作品概要: 日本の超高齢社会において、介護は体力的にも技術的にも大きな負担を強いる動作であり、介護問題は今後一層深刻度を増すと考えられる。その解決策の一つとして、「自宅に住む高齢者同士がお互いをケアすることをより楽にする」ということが考えられる。本研究では要介護レベル1〜2の高齢者同士の介護を対象に、介護動作の中でも特に負担の大きい「起き上がり」と「移乗」を楽にする、新たな補助具のデザインを創出した。
 

向井周太郎賞
作者: 加藤 美帆 (武蔵野美術大学 造形学部 基礎デザイン学科 卒業)
作品名: 金魚
作品概要: 長年にわたり日本人好みに品種改良されてきた、いわば人工の生き物である金魚。その姿を分析的に整理し、グラフィカルに表現することで、彼らの美しさ、愛らしさと同時にある「人工的ないびつさ」を顕在化させた。人が制御することによって生み出す作為的な形と、そこから逃れようとする生物としての自然な形。二つのせめぎ合いの中で、金魚特有の情緒は生まれる。彼らによって誘い出される、私たちの多様で複雑な情感を示したい。
 

柏木博
作者: 三谷 直樹 (京都工芸繊維大学 工芸科学部 造形工学課程 卒業)
作品名: Trace of Motion
作品概要: 人間の身体の動きは美しい。本作ではスポーツに焦点を当て、動きの本質を抽出することで美しさを再認識することを目的とした。綿密に収集した映像からアスリートたちの生み出す軌跡を抽出し、洗練された線によって出来上がるカタチを描いた。鑑賞者は具体的なイメージを持たない美しさに引きつけられ、文字情報によりカタチの意味を理解したとき、線は動きだし、身体の動きの美しさを再認識することになる。
 

河原敏文賞
作者: 上野 陸 (多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 卒業)
作品名: rhythmos
作品概要: 人は他との関係が生じた際、その状況を俯瞰視することで、自己の存在を意識することがある。その存在のかたちは、奥行きがあり、視点によって見え方が変化する立体的なものであると考えた。作品の前に立つことで起こる、「現実」と「3Dの仮想的な自分」の干渉。インタラクティブな映像によって、その場を俯瞰視した一瞬につくられる自己の存在のかたちと、その連続する蓄積から現れる存在の全体像や凸凹などの立体感の表現を試みた。
 

坂井直樹賞
作者: 森川 優 (成安造形大学 芸術学部 芸術学科 卒業)
作品名: Lotti -道具をまとめて運んで出先で楽しめる小さな乗り物
作品概要: 日本の若者のクルマ離れが進んでいるとされる昨今、その原因のひとつとして、公共交通機関の発達や趣味の多様化に伴い、クルマの魅力が十分に発揮されていないことがあげられるのではないだろうか。そこで私は、手軽に使え、新たな生活スタイルを作り出す乗り物をデザインできないかと考えた。同じ趣味を持つ者同士のつながりの場として、また時にはプライベートな時間や空間を楽しむためのモノとして、さまざまな趣味やスタイルに合わせて使える乗り物をデザインした。
 

都築響一賞・茂木健一郎賞
作者: 八島 良子 (武蔵野美術大学 造形学部 空間演出デザイン学科 卒業)
作品名: undergo
作品概要: 美しさとは何か。人にとってのファッションとは一体何なのか。外見によって多くを判断される中で、私たちは何を見つめているのだろう。その人のどこまでを感じているのだろう。経験に包まれ、蓄積されてきたものから生まれる人の表層、それを美しいと感じる意識を捕えたい。
 

日比野克彦賞
作者: 溝部 みすず (多摩美術大学 美術学部 生産デザイン学科 卒業)
作品名: BORO (2014, Japan)
作品概要: かつての日本文化には、布が朽ち果てるまで無駄なく活用し続ける「ぼろ布文化」が根差していた。大量生産・大量消費の対極ともいえるこの営みのもとで発展した刺し子や裂織から着想を得て、家庭で不要となった衣服をミシンで加工して作る、現代ならではの「ぼろ布作り」を考案し、この「ぼろ」を生かす足袋と手袋を制作した。家庭で繕い物を楽しみ、布を慈しむ、現代日本における「ぼろ布文化」再生への試みである。
 

【資料3】

審査員総評

水野 誠一 (ソシアル・プロデューサー)

今回応募の総数は例年より少なかったのだが、いつもに増して多くの質の高い作品が、各分野にバランス良く応募された。優劣付けがたい作品が多かった故に、書類審査結果に比して一次審査の結果はかなり拡散した。また最終審査においては、大賞や佳作など、各賞の振り当てにかなり手間取った。これはアート作品かデザイン作品かという論議も含めて、最後まで活発なディスカッションが繰り返された。ということもあり、最後に残った3候補作品の中から、再度投票して大賞を決めるに至った。MITSUBISHI CHEMICAL賞も各審査員の推薦作品が分散したことからも、いかに各作品に優劣が付け難かったかがわかる。しかし、そんな激論の末に決定した各賞は、審査員全員が満足する結果になったことをご報告したい。
 
石井 幹子 (照明デザイナー)
今年のMITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 2015は、数多くの作品が応募され、一次審査を通った作品が一堂に集められた。中でも光を用いた作品が、今までで最も多かったのには、時代の流れを感じさせた。受賞作品の選定には、これまでにない熱い議論が続いた後、大賞をはじめ各賞が決定された。10年続いたこの賞が、大きな力となって、人々の記憶に残ることを願っている。
 
向井 周太郎 (武蔵野美術大学名誉教授、デザイン研究者)
今年度は感覚や作ることの根源的な意味に立ち返るような着眼や素材や表現の作品に秀作が目立った。大賞や佳作をはじめ賞の対象となった作品の多くの根底には、社会的な問題提起の作品も含めそうした制作意識が見られる。アートへと向かう作品の特徴もその一つである。こうした傾向は技術的なイノベーションの方向だけを見ていると、発想が内向きと考えられがちだが、この加速する技術文明を省みて、無意識にも生知としてのデザイン=芸術の意味を問うているように思われる。
 
柏木 博 (武蔵野美術大学教授、デザイン評論家)
今回、デザインのテーマや領域が大きく広がっており面白く感じられました。受賞作品からもわかります。大賞の『「14:31pm.2013.7.3」- in Tamagawa Aqueduct』は、玉川上水の一定時間における、感覚にかかわるサンプリング調査を行ったものです。また、佳作の『Sense of Field』は、光の揺らぎを体感させる装置。『ある豆の話』は、チョコレートの歴史を絵本に仕上げています。そして、『Design for living better.』は貧困な生活環境でのデザインの提案です。
 
河原 敏文 (プロデューサー、ディレクター、CGアーティスト)
早いもので、MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARDは10周年を迎えました。毎年、日本中の卒業制作のベストを競うコンペです。ここで大賞やそれに続く賞を受賞することは、デザイン界での将来を期待される『金の卵』だと認定されることです。毎年、約14名の『金の卵』、10年で約140個の『金の卵』が誕生しました。この中から、世界に羽ばたく『金の鶏』が多く輩出されることが私たち、審査員の想いであり、夢です。これからも、私たちは『金の卵』を探し続けます!
 
坂井 直樹 (成蹊大学客員教授、コンセプター)
今回も時代背景を反映して『undergo』のようなアートとデザインを融合したような作品や、『「14:31pm.2013.7.3」-in Tamagawa Aqueduct』 のような克明で膨大な量(ビッグデータ)を扱うデータサイエンス的な作品、また『Sense of Field』のようにインタラクティブで五感を刺激する作品と多様なデザイン作品が集まった。あらためてデザインの世界の広がりをとても強く感じた印象深い審査会だった。
 
都築 響一 (編集者)
長く審査に関わってきて、プレゼンテーションの技術や仕上がりのきれいさは格段に向上したと思うが、そのいっぽうで発想はずいぶんおとなしくなってきたと感じる。就職した先で、仕事としてのデザインと取り組むようになったら、とてもできないような、学生時代ならではの突き抜けた発想が見たい。こんなの見せたら就活に失敗するんじゃないか、というような、向こう見ずなエネルギーにもっともっと出会いたい。
 
日比野 克彦 (アーティスト、東京藝術大学先端芸術表現科教授)
デザインとは社会や人間の問題を解決する方法を提供することであるから、学生がテーマとすることが社会の鏡になっている。環境とか福祉、が近年テーマとして多くなってきている。これらの大きなテーマを個人制作で行うときに必要なのは、自分の個々の経験である。特殊な経験でなくて良い。自分の生活の中の視点から世界を見ていく視座である。その集合が社会を変えていく構造をデザインすることが未来を築くことになっていくであろう。そんなことを思わせてくれる作品たちでした。
 
茂木 健一郎 (脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー)
デザインとは、情熱である。そんなことを、あらためて思った。使うことのできるテクノロジーは進化し、扱うことのできる情報は巨大化している。しかし、学生らしい、夢のあるデザインのために必要なことは、変わらない。それは、自らの源にしっかりと根ざした疾走であり、挑戦である。時代が移っても変わることのない若者精神のようなもの。その「定点観測」を通して見えてくるのは人間そのものの姿であろう。この賞の審査をしていて、良かったと思う。

【資料4】
MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 2015
実施概要

 
『MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD』は、デザイナーの育成支援とデザインの振興を目的に毎年開催している、日本で唯一デザイン全般の卒業制作を対象にしたコンペティションです。学生時代の集大成でありプロへの第一歩でもある“卒業制作”の表彰を通じて、次世代を担う逸材を発掘するとともに、デザイナーの卵たちの新鮮な感性と可能性を世に広める機会の創出に努めています。

主催:  MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD実行委員会
委員長:水野 誠一/委員:石井 幹子、向井 周太郎、冨澤 龍一
特別協賛:  三菱化学株式会社
協力:  株式会社三菱ケミカルホールディングス
対象分野: プロダクト、グラフィック、ファッション、マルチメディア、パッケージ、
デザイン研究などのデザイン全般
応募資格: 高等学校卒業後、日本で2年制以上のデザイン関連学校で修学し、
2015年3月に卒業した学生の卒業制作および修士修了制作。
高等専門学校卒業生も応募可能。
応募方法:  「応募フォーム」によるオンライン応募
応募期間: 2015年1月27日−2015年5月31日
審査基準:  独創性、デザイン性、機能性、実現性・経済性、社会への貢献
審査員:  審査員長         水野 誠一      (ソシアル・プロデューサー)
審査員      石井 幹子      (照明デザイナー)
                      向井 周太郎   (武蔵野美術大学名誉教授、デザイン研究者)
                      柏木 博         (武蔵野美術大学教授、デザイン評論家)
                      河原 敏文      (プロデューサー、ディレクター、CGアーティスト)
                      坂井 直樹      (成蹊大学客員教授、コンセプター) 
                      都築 響一      (編集者)
                      日比野 克彦   (アーティスト、東京藝術大学先端芸術表現科教授)
                      茂木 健一郎   (脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所
                                              シニアリサーチャー) 
特別審査員    冨澤 龍一       (株式会社三菱ケミカルホールディングス 特別顧問、
                                             三菱化学株式会社 特別顧問)    
審査方法:  上記審査員による一次審査(書類)、最終審査(プレゼンテーションパネル
および実物、または模型)により決定。
賞典: 大賞  (1点)                  賞牌と賞金100万円 
佳作  (2点)                   賞牌と賞金30万円
MITSUBISHI CHEMICAL賞  (1点)   賞牌と賞金30万円
審査員特別賞 (10点)           賞牌

※榮久庵憲司賞は、審査員一同で選定しました。
※都築響一賞および茂木健一郎賞として、同一作品が選定された結果、
  審査員特別賞は合計9点となりました。
                    
 
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