三菱ケミカル株式会社

    三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之、以下「当社」)は、2021121日、光学用透明粘着シートの製造・販売会社である、韓国のTMS Co., Ltd(以下、「TMS社」)に対し、以下の特許権に基づいて、韓国における製造・販売等の差止と損害賠償を求める訴訟を、韓国ソウル中央法院に提起いたしました。

 

    本訴訟は、スマートフォンやタブレットのダイレクトボンディング材等に用いられる光学用透明粘着シートOptical Clear Adhesive、通称「OCA」)に関する当社韓国特許(大韓民国特許第1773756号、1975353号及び2233056号、以下総称して「本件特許等*」)について、TMS社がこの特許を実施して製造・販売していると当社が判断したTMS社の光学用透明粘着シート(「TM-QNシリーズ製品」、「TTCシリーズ製品」、「T5シリーズ製品」)の韓国における製造・販売等の差止と損害賠償を求めるものです。

 

    本件特許等は、被着部材貼合後に紫外線によるアフターキュア(After-Cure)が可能な光学用透明粘着シートに関するものであり、当社が製造販売している当該光学用透明粘着シートは、優れた段差吸収性、裁断加工性および耐発泡信頼性の実現によりお客様の歩留まりを向上させ、業界初のアフターキュア型OCAとして、パネルメーカー各社より多くの支持、評価をいただいている製品です。

 

    アフターキュア型OCAは、当社が他社に先駆けて長年開発し続けてきた独自技術であり、当社は、お客様に安心してお使いいただくために、積極的に投資、事業展開を行うとともに、知的財産権の積極的な保護・活用にも努めてまいりました。

 

    本訴訟は、当社が積極的に投資、事業展開を行ってきた重要な知的財産を法により守るためであり、これにより、光学用材料産業の健全な発展と秩序維持に貢献できると考えております。

今後も、当社の許諾なしに当社特許を実施して物品の製造・販売・使用等の行為を行うようなことがあれば、当社としては、これを看過することなく、いかなるものに対しても、その責任を追及し、全世界において適正な対応を取る所存です。


 

※ 当社は、世界各国で、本件特許等以外にも多数の関連特許を保有しております。


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