三菱ケミカル株式会社

三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之、以下「当社」)は、当社の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が、八千代工業株式会社(本社:埼玉県狭山市、社長:山口 次郎)が開発・製造・販売する「CFRP ROOF」(Honda S660用)に採用されましたので、お知らせいたします。

この度、八千代工業に採用されたのは、CFRP部材の量産成形技術であるPCM(Prepreg Compression Molding)工法向けのプリプレグ※で、プレス機による圧縮成形により、140℃×5分の硬化時間で自動車向け部材を量産することができる材料です。純正の幌タイプのルーフに比べ、約22%の軽量化を実現し、車体の低重心化に寄与するだけではなく、カーボンの織物仕様を施した意匠性にも優れている点が評価されています。

昨今の自動車市場では、電動化やCO2排出規制の強化等を背景に車体の軽量化に対する関心が高まってきています。こうしたニーズに対し、当社は、今後も炭素繊維・CFRPをはじめとする最先端素材の研究・開発を加速させ、技術革新の著しいモビリティ分野に対して最適なソリューションを提供すべく、積極的に事業を展開してまいります。


※樹脂を含浸させたシート状の炭素繊維中間基材


当社のプリプレグの写真
採用された八千代工業の「CFRP ROOF」
(画像提供:八千代工業)

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