三菱ケミカル株式会社

三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之、以下「当社」)は、当社とタイPTT Global Chemical社が折半出資するPTT MCC Biochem Company Limited(本社:バンコク、社長:杉本 龍一郎、以下「PTT MCC社」)の生分解性プラスチック「BioPBS™」を用いた紙コップが、米スターバックスなどが設立したコンソーシアム「NextGen Consortium」が主催する、次世代のカップを表彰するコンテスト「NextGen Cup Challenge」において、最もイノベ―ティブなカップの一つとして選定されたことをお知らせします。


PTT MCC社は、当社の生分解性プラスチック「BioPBS™」をラミネートに用いた紙コップを出品し、その再生可能性や生分解性が評価されたものです。


NextGen Consortiumは、米スターバックス及びマクドナルドが設立し、食品サービス業界の大手ブランドオーナーがサポーティング・パートナーとして、世界自然保護基金(WWF)がアドバイザリー・パートナーとして協力しています。世界的な食品包装廃棄物の問題を解決するために活動しており、NextGen Cup Challengeは、循環可能な次世代の紙コップを事業化することを目的とした、同団体の最初の取組みの一つです。


BioPBS™は、当社が開発、基本特許を有し、PTT MCC社が製造する植物由来の生分解性プラスチックで、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負担が少なく、また、既存の樹脂加工設備で容易に加工できるといった特徴を有しています。


BioPBS™を用いた紙コップは既に3年以上実店舗での使用実績があり、産業コンポスト設備での処理・リサイクルが可能です。今般NextGen Cup Challengeのために開発した新たな紙コップは、家庭用コンポスト設備を用いて常温で処理できるよう改良され、50か国以上の国から応募された480点のアイディアの中から12の受賞者の一つとして選ばれました。


当社は、三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる「KAITEKI※」の実現に向け、今後もBioPBS™をはじめとする生分解性プラスチックや植物由来プラスチックの研究開発・用途展開を加速させ、循環型社会の構築やSDGsの達成に貢献して参ります。


※ 三菱ケミカルホールディングスグループのオリジナルコンセプトで、「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」を表します。

受賞した紙コップ

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