三菱ケミカル株式会社

三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区 社長:和賀昌之、以下「当社」。)の導電アクリル繊維「コアブリッド™」(以下「コアブリッド」)を用いた帯電防止ロープについて、同ロープの除電性を評価する試験方法が、国際標準化機構(ISO)の承認を受け、ISO規格※1(ISO20615)として発効されましたので、お知らせいたします。

当社のコアブリッドは、当社が持つ湿式芯鞘複合紡糸技術により製造された導電・帯電防止アクリル短繊維です。当社は、髙木綱業株式会社(本社:香川県高松市 社長:髙木敏光、以下「髙木」)と共同で、コアブリッドを用いた静電気帯電防止繊維ロープ開発し、マーケティングを展開しています。

通常のポリエステルやナイロンなどの合成繊維を用いたロープは、摩擦による帯電が起こりやすく、例えば、石油タンカー・LNG船など、引火性物質を取り扱うような船舶用のロープでは、静電気による火災や爆発を避けるため、重い金属製のワイヤーロープが一般的に使われています。一方、当社のコアブリッドは、コロナ放電特性が高く、繊維上に発生する静電気を逃がすことにより、帯電を10分の1以下に抑え※2、火花が起きるような高電圧の静電気の発生を防ぐことができるため、軽量で安全な繊維ロープを供給することが可能になります。

これまで繊維ロープの帯電防止性能を担保する国際的な基準は存在していませんでしたが、この度のISO20615の発効により、コアブリッド混ロープの優れた帯電防止性能が客観的に評価されたことが示され、今後の拡販に大きく繋がるものと考えています。

今後は、船舶用ロープのみならず、トラックやヘリコプターなど人・荷物の運搬に使用るロープ※3への展開を進めるべく、マーケティング・用途開発を進めてまいります。


以上


※1 髙木及び当社は、経済産業省の「新市場創造型標準制度」を活用し、国際標準協議会(ISO)への提案を行ったことにより、
        通常の手続きよりも早くにISOの承認を得ることができました。

※2 今回発行したISO20615の試験方法では、ポリオレフィン繊維100%のロープの場合、摩擦により10,000V以上の帯電が

        発生するのに対し、コアブリッドを5%混ぜたポリオレフィン繊維のロープでは1,000V以下に抑えられる結果が出ています。

※3 トラックやヘリコプター等では搭載している精密機械やロープの空気摩擦により大量の静電気を帯びるため、
       電気ショックの軽減に対するニーズがあります。

                                                                             

本件に関するお問い合わせ先
(株)三菱ケミカルホールディングス 広報・IR室
  • TEL:03-6748-7140

掲載内容は発表日現在のものです。その後、内容が変更になる場合がありますので、予めご了承ください。