トップメッセージ

私たち三菱ケミカルは、三菱ケミカルホールディングスグループの中核事業会社として、化学を基盤とした事業活動を通じて環境・社会の課題にソリューションを提供し、人・社会そして地球の持続可能な発展に貢献する「KAITEKI1実現」をめざします。

代表取締役社長
和賀 昌之

転換期を迎えた私たち

三菱ケミカル発足の年となった2017年は、あらゆるものの転換期の到来を感じさせる年でした。IoT、AI、自動運転などそれまで可能性として捉えていたテクノロジーが急速に社会の中で存在感を増し、実現するか否かの議論を超えて同時並行的に浸透し始めています。
転換期の到来は、テクノロジーのみに牽引されるのではありません。気候変動の増大や天然資源の枯渇、水資源の偏在、人口増加や高齢化、食料・農業問題といった地球規模のリスクの顕在化によって、人と社会と地球環境の持続可能性は危機的な状況にあります。この状況を打破しなければ私たちに未来はなく、持続可能性の確保は理念でなく必ず解決しなければならない課題となってきました。
こうした動きは相互依存していると考えています。たとえば自動車の自動運転が広く普及していけば、どうなるでしょうか。人が運転する自動車は、衝突の可能性を考慮して頑丈で重い構造体にするのが必須条件でした。しかし自動運転で衝突する可能性がほとんどなくなるのであれば、乗る人の安全性を最優先にしながらも軽量かつ丈夫な構造体にするという選択肢が見えてきます。また軽量化はエネルギー効率を向上させ、環境への負荷を低減させるでしょう。
このように持続可能性の危機的状況がテクノロジーの進展を後押しし、テクノロジーの進展が持続可能性へ貢献するという大きなムーブメントの渦中に私たちはいるのです。その結果、産業構造のみならず、私たちの暮らしや価値観までが変わろうとしています。

KAITEKI実現をめざして

私たち三菱ケミカルグループは、およそ4万人の従業員から成り、多種多様な文化を持ち、多種多様な製品とサービスを提供しています。そのすべての活動に共通しているのは、化学を基盤とした製品とサービスでお客様にソリューションを提供すること、そして、事業活動を通じて環境と社会の持続可能性に広く貢献すること―KAITEKI実現という、出発点とゴールの二点にすぎません。しかし、この二点こそが、私たち三菱ケミカルグループのアイデンティティであり、矜持きょうじであり、経営の基盤なのです。これらはいかなる状況でも揺るぎません。
一方で出発点からゴールまでの道のりは多様であり、そして時々刻々と変化しています。私たちの重要な使命のひとつは、この変化を読み取り、来るべき未来を予測することです。それに基づいてイノベーションを創出し、柔軟かつ俊敏な事業展開でソリューションを提供していきます。KAITEKI実現という不動のゴールを見定めることで、変化する道のりの中でも方向性を見失うことはありません。

健康経営と働き方改革

では転換期にある今、私たちは変化する道のりをどのように進んでいくべきでしょうか。私たちの最大の資産は人であり、その従業員一人ひとりが最大限の力を発揮すること、これが何より肝心であると考えています。そのためには従来の働き方にとらわれず、働き方を抜本的に見直すこと、今の働き方で良いのか、仕事の本質は何か、そして力を発揮するための環境づくりも欠かせません。健康を維持・増進し、従業員一人ひとりに合った柔軟な働き方を実現し、多様性をパワーに変えていくこと。これらが健康経営と働き方改革の本質であり、従業員の意識改革と同時に経営資源を投入することで、会社と従業員が一体となって取り組んでいきます。そして、すべての従業員が最大限の力を発揮することで、組織としての結果を出していきます。この流れを不動のものにしたいと考えています。

ステークホルダーの皆さまへ

現在の延長線上に未来はありません。その不連続性の渦中にあっても、私たちの出発点とゴールを見失わないこと。そしてゴールへの道のりは自ら柔軟に変えていき、持てるすべての力で突き進むこと。これによって、一歩ずつ私たちのゴール―KAITEKI実現に近づけると確信しています。
三菱ケミカルは化学を基盤に、事業活動を通じてKAITEKI実現へ貢献していきます。ステークホルダーの皆さまの変わらぬご理解とご支援をお願いいたします。

  • 1「KAITEKI」とは、「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」を表し、環境・社会課題の解決にとどまらず、社会そして地球の持続可能な発展に取り組むことを提案したMCHCグループオリジナルのコンセプトです。