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熱可塑性炭素繊維プリプレグ

熱可塑性炭素繊維プリプレグ
(Kyron™ULTRA)

※開発品扱いの製品となります。

三菱ケミカルが新たに開発したKyron™ULTRAは、炭素繊維にエンジニアリングプラスチックを含浸させたシート状の中間材料です。炭素繊維を一方向に引きそろえたUD(Uni-Directional)プリプレグの形態を持ち、高機能化した炭素繊維複合材料です。

▶熱硬化性炭素繊維プリプレグはこちらをご覧ください。

特徴

三菱ケミカルの炭素繊維技術、樹脂改質技術、複合材料技術から生まれたKyron™ULTRAは以下のような機能を実現します。

高性能

当社の複合材料技術により、炭素繊維と熱可塑性樹脂の特徴を活かしたプリプレグです。

高品質

超低ボイド、高寸法精度を実現しました。熱可塑ATL(Auto Tape Layup)成形技術、汎用プレス成形技術等に適用可能です。

高成形性

超低ボイドを実現したことにより、汎用プレス成形においてタクトタイム(工程作業時間)の短縮が可能となりました。また材料の冷凍保管は必要ありません。

熱可塑性炭素繊維プリプレグの特徴のイメージ
▲Kyron™ULTRA断面写真(100.0μmに拡大)
内部ボイドが限りなく少ないことが確認できます。

用途

UDプリプレグは炭素繊維の異方性材料という特徴を活かし、適材適所に必要なプリプレグを配置することで製品の設計の幅を大幅に広げることが可能となります。
炭素繊維や熱可塑性樹脂の特性を活かし、航空・宇宙、産業、モビリティ、スボーツなど幅広い分野でこ利用頂けます。

熱可塑性炭素繊維プリプレグの用途の図

ラインナップ

UDプリプレグ(一方向プリプレグ)

製品名 炭素繊維タイプ 樹脂タイプ 体積繊維含有率
(%)
繊維目付
(g/m2)
厚み
(mm)
0°引張
強度* (MPa)
0°引張
弾性率* (GPa)
90°曲げ
強度* (MPa)
Dry Tg
(DMA / ℃)
熱伝導率
(@150℃)
面内繊維配向方向 (W/(m・K))
熱伝導率
(@150℃)
厚み方向 (W/(m・K))
成形温度 (℃) 参考
TR K71F145SH
TR K71F190SH
PAN-汎用弾性 耐油
ポリエーテルイミド(PEI)
60 145
190
0.135
0.180
2360 129 86 225 <10 <1 320~360 耐油性向上
TR K72F145SH
TR K72F190SH
PAN-汎用弾性 高成型性
ポリエーテルイミド(PEI)
60 145
190
0.135
0.180
2350 134 80 215 <10 <1 280~320 成形性向上
USPK72W150SH ピッチ-高弾性 高成型性
ポリエーテルイミド(PEI)
60 145
190
0.12 1670 380 49 215 100 1.3 280~320 成形性向上
TR K42F145SH
TR K42F190SH
PAN-汎用弾性 ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)
60 145
190
0.135
0.180
1980 131 124 145 <10 <1 380~400 -
MR K42F145SH
MR K42F190SH
PAN-中弾性 ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)
60 145
190
0.135
0.180
2490 155 142 145 <10 <1 380~400 -

*試験片のFull Consolidate Thickness(FCT)は2.05 - 2.08 mm。
※表の値は代表値であり、保証値ではありません。

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